ジャイアンツ・デービスが年俸調停に勝利 今季の年俸は690万ドル

地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者が報じたところによると、J・D・デービス(ジャイアンツ)の年俸調停は選手側が勝利を収めたようだ。今季の年俸としてデービスが690万ドルを希望していたのに対し、ジャイアンツは650万ドルを提示していたが、選手側の主張が認められた形となる。デービスは2020年オフに「スーパー2」として年俸調停権を取得し、年俸調停に敗北。過去2年は年俸調停を回避していたが、今オフは3年ぶりの年俸調停となり、勝利して今季の年俸は690万ドルに決まった。

現在30歳のデービスは2017年にアストロズでメジャーデビュー。2019年1月にメッツへトレードされ、2022年8月にはダリン・ラフとのトレードでジャイアンツに加入した。昨季は三塁のレギュラーとして自己最多の144試合に出場し、打率.248、18本塁打、69打点、OPS.738を記録。メッツ時代の2019年には規定打席不足ながら打率.307、22本塁打、57打点、OPS.893の好成績をマークしたこともある。

三塁守備は指標によって評価が分かれており、昨季の守備防御点-11は自己ワーストだったものの、スタットキャストが算出するOAA(Outs Above Average)では+5を記録。選手の勝利貢献度を示す総合指標WARでは、守備防御点を使用する「ベースボール・リファレンス版」では0.9と冴えない数字に終わったが、OAAを使用している「ファングラフス版」では2.2とまずまずの数字が残っている。

FA前のラストイヤーを迎える今季のデービスだが、ジャイアンツはFA市場に残ったままのマット・チャップマンの獲得に乗り出す可能性が残されており、デービスの立場は決して安泰ではない。ジャイアンツがチャップマンを獲得しなかった場合は、三塁のレギュラーとして開幕を迎えることになると思われるが、シーズン終了後にFAとなるため、デービス自身の成績やチーム状況次第では、夏場にトレードされる可能性も出てくるだろう。デービスにとっても勝負の1年となる。

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