ヘッジファンドの手数料率、2016年以降で最高=バークレイズ

[ロンドン 8日 ロイター] - 英金融大手バークレイズが8日公表した報告書によると、ヘッジファンドの手数料率が昨年、2016年以降で最高の水準となった。手数料を低く抑えた運用成績不振の資産運用会社が閉鎖する一方、手数料が割高でも運用成績の優れた運用会社が残り、ヘッジファンド業界が淘汰される兆候が示された。

昨年の管理手数料(マネジメントフィー)は平均1.59%、成功報酬(パフォーマンスフィー)は平均18.2%だった。

バークレイズの米国戦略コンサルティング責任者、ロアーク・スターラー氏は「ヘッジファンド業界では、投資家に(手数料の)ディスカウントを提示する成績不振の運用会社が淘汰されている」と説明した。

同氏によると、キャッシュの運用でさえ4%超のリターンを稼ぎ出せる高金利環境とあって、投資家はヘッジファンドに、より高い運用成績を要求するようになった。

バークレイズの報告書によると、投資家は今年、ヘッジファンドに9%以上のリターンを求めている。

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