バイデン氏、イスラエル軍事行動「度を越している」 休止求める

Jeff Mason Trevor Hunnicutt

[ワシントン 8日 ロイター] - バイデン米大統領は8日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルの軍事行動は「度を越している」と述べ、パレスチナの民間人への支援拡大に向け「持続的な戦闘休止」に取り組んでいると説明した。

ホワイトハウスで記者団に、自身がこれまでサウジアラビアとイスラエルの関係正常化やパレスチナ民間人への人道支援拡大、イスラム組織ハマスが拘束する人質の解放のための戦闘休止を働きかけてきたと強調。

「人質解放・戦闘休止を懸命に働きかけている」とし、「多くの罪のない人々が飢え、困窮し、死んでいる。これを止める必要がある」と訴えた。

バイデン氏がイスラエル政府をこれほど手厳しく批判することはあまりなかった。同氏にはイスラエルに戦闘停止を促すよう米国内で圧力が強まっている。

バイデン氏はまた、ハマスによる昨年10月のイスラエル奇襲攻撃は、イスラエルとサウジの合意を阻止する狙いがあったと分析したが、「証拠はない」と続けた。

中東情勢への対応に関する説明で、エジプトのシシ大統領をメキシコ大統領と呼び間違える一幕もあった。

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