インドネシアのメガワティ元大統領、閣僚に辞任しないよう忠告

[ジャカルタ 9日 ロイター] - インドネシアのメガワティ元大統領は、ジョコ政権の複数の閣僚に対し辞任しないよう忠告したことを明らかにした。

ジョコ大統領を巡っては、今月14日の大統領選を巡り特定候補に肩入れしたとの批判が浮上しており、閣僚辞任の可能性が報じられている。

メガワティ氏はコンパスTVのインタビューに応じ、スリ・ムルヤニ財務相や、自身が党首を務める闘争民主党所属の閣僚5人に対し、辞任すれば国の安定が損なわれると忠告したと発言。

「もし私が閣僚に辞任を命じれば、誰が損をするのか。特に財務相が辞任した場合は国が損をする」と述べた。

大統領選の世論調査ではプラボウォ国防相が首位を走っている。ジョコ大統領は特定の候補への支持を明確に表明していないが、長男ギブラン氏がプラボウォ氏の副大統領候補で、ジョコ氏も選挙期間中に複数回プラボウォ氏と一緒に姿を見せている。

市場ではスリ・ムルヤニ氏が辞任する可能性が懸念されている。同氏はメディア報道についてコメントしていない。

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