レアルとの天王山へ! ジローナ指揮官は「夢のようだ。地に足をつけて、自分たちだけの歴史を刻もう」

ジローナを率いるミチェル監督が、10日に行われるラ・リーガ第24節レアル・マドリード戦に向けた意気込みを示した。8日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

今シーズンを占う“天王山”が10日に『サンティアゴ・ベルナベウ』にて行われる。首位レアル・マドリードを勝ち点差『2』で追走する2位ジローナにとっては正念場。前節レアル・ソシエダ戦では、勝ち点差を縮めるチャンスを逃した他、累積リーチのDFデイリー・ブリントとMFヤンヘル・エレーラがともにイエローカードを、またミチェル監督は退席処分を受けることに。これにより、主力選手2名と指揮官が不在のまま、首位決戦に臨むことになっている。

まず、ミチェル監督は「ベルナベウで勝ったとしても、優勝候補にはなれない。我々が挙げた価値ある1勝を、彼らは残りの14試合で上回ることができるはずだ。レアル・マドリードとバルセロナは多くの試合に勝つだろう」と披瀝。続けて「ラ・リーガで勝つためには、勝ち点90が必要。これはかなりの数字だ。マドリーとバルサはそれができるし、アトレティコも然り。我々にとってそれは多くの壁を打ち破らなければならない。(チームに)このような要求をするのは少し酷だと思う」と明かした。

ブリントとミチェル監督に対する判定に関しては、ジローナが異議を申し立てたものの結局覆らず。大一番でのベンチ入りが叶わないことについては「抗議したから警告は受け入れるが、やっぱりレッドカードは不当だと思う」と不満を露わにしつつも、「レアル・マドリード? (優勝の)大本命。我々は楽しみながらも、守勢に回る時間が多くなることに精神的に準備しなければならない。勝利のカギは、自分たちが彼らのレベルをどこまで下げられるか、そして完璧な試合をすることだ」と意気込みを語った。

最後にミチェル監督は、改めて謙虚な姿勢を示した。開幕前の目標は“残留”だったが、首位に肉薄したまま第24節を迎えるが、同指揮官は「第24節にベルナベウで首位争い。夢のようだ。我々は地に足をつけて、最後に自分たちだけの歴史を刻めるように。Partido a Partido(1試合1試合)。ゴールはヨーロッパに辿り着くこと」と殊勝な心がけを明かしている。

敗れれば勝ち点差が『5』に開く一方で、勝てば首位に返り咲くジローナ。シーズン序盤戦から見続ける“白昼夢”の結末は、どのようなものになるのだろか。

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