世界の債権者と格付け会社、最貧国の債務救済巡り会合

Jorgelina do Rosario

[ロンドン 8日 ロイター] - 世界の債権者と格付け会社のムーディーズ、フィッチ、S&Pグローバル・レーティングスは7日に会合を開き、公的債権者が一部最貧国の債務に救済措置を取った後の格付け会社の対応について話し合った。関係筋が8日に明らかにした。

20カ国・地域(G20)が2020年4月に開始した「債務支払猶予イニシアティブ(DSSI)」は最貧国に対して政府間の債務返済を一時的に停止することを認めたが、救済を申請した国々は格付け会社から格下げ警告などを受け、借入コスト増に拍車がかかった経緯がある。

各格付け会社により3回連続で開かれたオンライン会合は、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、G20の代表者が集まる「グローバルソブリン債務ラウンドテーブル」の一環だった。

ムーディーズとS&Pグローバル・レーティングスの広報担当者はコメントを控えた。フィッチからは今のところコメントを得られていない。

7日の会合にはザンビア、エチオピア、ガーナ、スリナム、スリランカ、エクアドルのほか、国際金融協会、国際資本市場協会、金融会社のブラックロック、スタンダード・チャータードの代表が出席した。

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