キオクシアHDの10ー12月期、5四半期連続の営業赤字 赤字幅は縮小

Miho Uranaka

[東京 9日 ロイター] - 東芝の持分法適用会社でメモリー半導体大手のキオクシアホールディングスが9日に発表した2023年10―12月期連結営業損益は650億円の赤字となった。赤字は5四半期連続。7―9月期の1008億円から赤字幅は縮小した。

NAND型フラッシュメモリーの需給バランス改善と円安による販売単価の上昇が継続し、前四半期比で増収となった。ドルベースでの販売単価の上昇幅は、1桁%台後半。円ベースでは10%台前半となり、7―9月期の1桁%台後半の上昇から改善した。

経済産業省は6日、キオクシアと米半導体大手のウエスタンデジタルの合弁会社が、三重県四日市市と岩手県北上市で進める先端NAND型フラッシュメモリーの生産拡大への投資と今後10年間の継続生産に対して最大1500億円の追加支援を決定した。

経産省幹部はNAND市場の低迷が続き、回復が遅れていたものの、年明けの時点で底打ちした、との認識を示し、「上がり始めた時点で設備投資をなるべく早くしていくことがすごく大事」と述べている。

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