医療事故で新生児の指4本が壊死 宮崎県、責任認め賠償

宮崎県庁

 宮崎県は9日、県立宮崎病院で2021年、新生児科の医師が新生児の動脈に誤ってカテーテルを挿入し、4本の指が壊死する医療事故があったと明らかにした。責任を認め、約6600万円の損害賠償金を支払って和解する方針。関連議案を16日開会の県議会に提出する。

 県によると、医師は21年2月17日、1500グラム未満で生まれた新生児の栄養管理や薬剤投与をするため右手の甲からカテーテルを静脈に入れる際、誤って動脈に挿入した。同月20日に抜いたが、壊死が進行し、3月19日には右手小指を除く4本の切除を余儀なくされた。

 県は指の変色などの異常を早期に認識し、対応できなかった過失があると判断した。

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