カスハラ防止条例検討へ 道議会自民党・道民会議

客が理不尽な要求をするカスタマーハラスメントについて、道議会最大会派の自民党・道民会議が、防止に向けた条例の制定を議員提案で検討していることが分かりました。

カスタマーハラスメントは客が従業員に対して暴言や脅迫、不当で悪質なクレームなどを行う行為です。従業員が精神的な苦痛などを受け配置転換を強いられたり、仕事を辞めるといったことが道内でも問題となっています。条例化は人口減少による人手不足が深刻化する中、働き手の雇用環境を整える狙いです。

条例案では、どのような行為をカスハラと捉えるかを示した上で、未然防止に向けた方策や、啓発を担う人材育成の必要性などを盛り込むことを想定しています。道に対しては基本方針の策定などを求めることも視野に入れています。罰則を設けるかも論点になる見通しで、早ければ年内の制定を目指しています。カスハラ防止に特化した条例は例がなく、全国初になる可能性があります。

© テレビ北海道