ガザ最南端での攻撃中止を要求 ユニセフ「さらなる破滅的局面」

ユニセフのラッセル事務局長(国連提供・共同)

 国連児童基金(ユニセフ)のラッセル事務局長は8日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ最南端ラファで本格攻撃を開始すれば「さらなる破滅的局面を迎えることになる」と警告し、ラファでの軍事作戦を中止するよう強く訴える声明を出した。

 ラッセル氏は、ラファは「既にガザの各地から避難してきた異常な数の人々であふれかえっている」と指摘。軍事衝突に加え、公共サービスの欠如や人道支援の混乱により「新たに数千人が死亡する可能性がある」と警鐘を鳴らした。

 イスラエル軍とイスラム組織ハマスの双方に「国際人道法上の義務を順守」するよう求めた上で「即時の人道停戦と人質全員の解放」を訴えた。(共同)

© 一般社団法人共同通信社