マツダの4─12月期営業益82%増、通期は維持 能登地震影響を精査

Maki Shiraki

[東京 9日 ロイター] - マツダが9日発表した2023年4─12月期連結決算によると、営業利益は前年同期比82.9%増の2002億円で、同じ期として過去最高となった。北米や欧州など主要地域全ての販売が前年同期を上回った。

ただ、第4・四半期(24年1─3月期)の経営環境変化、能登半島地震の影響を精査中として24年3月期の連結業績予想は据え置いた。

今期の営業利益予想は2500億円で、予想通り達成すれば過去最高となる見込み。会社の営業利益予想はIBESがまとめたアナリスト14人の2666億円を下回っている。

ジェフリー・エイチ・ガイトン最高財務責任者(CFO)は決算会見で、能登半島地震により「約200の取引先がサプライチェーン上で影響を受けている」と説明。第4・四半期の後半以降、部品調達や生産に与える影響について「深刻さに対する想定が日々、変化している」と話した。代替品や在庫を活用するなどして業績への影響を最小化するとした。

(決算数字はをご覧ください)

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