志賀原発、部品変形で送電線補修 地震で変圧器故障、安全は確保

北陸電力志賀原子力発電所。右から1号機、2号機=2021年11月、石川県志賀町

 北陸電力は9日、志賀原発(石川県志賀町、停止中)につながる送電線で、鉄塔1基に部品の変形が見つかったと発表した。志賀原発は能登半島地震で変圧器が故障し、外部電源5回線のうち2回線が使えなくなっている。10日以降に実施する補修中はさらに1回線が停止、半日程度は計3回線が使えなくなる。非常用電源があるため、原発の安全確保に問題はないとしている。

 北陸電は1~8日に鉄塔の点検を実施。5回線のうち「赤住線」の鉄塔で、送電線の部品に地震の影響とみられる浮き上がりが見つかった。

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