ブレントフォード指揮官、賭博規則違反による長期出場停止から復帰した“エース”トニーの去就を語る「今夏に売却されるのは……」

写真:移籍市場の“注目株”であるブレントフォードのトニー

ブレントフォードに所属するイングランド代表FWアイヴァン・トニーの去就について、同クラブのトーマス・フランク監督がコメントした。

現在27歳のトニーは、地元クラブであるノーサンプトン・タウンでプロキャリアをスタート。16歳だった2012年11月にはトップチームデビューを果たし、クラブ最年少出場記録を更新した。

2015年8月にはニューカッスルへと完全移籍したものの、継続的に出場機会を得ることはできず、下部リーグのクラブへのローン移籍を繰り返すことに。だが、2020年8月に当時EFLチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)のブレントフォードに加入すると、トニーの才能が完全に開花する。2020-21シーズンには、EFLチャンピオンシップ史上最高となる31ゴールを記録して得点王を獲得。昇格プレーオフ決勝のスウォンジー・シティ戦でもゴールを決め、クラブのプレミアリーグ初昇格に大きく貢献した。

しかし、トニーは昨年5月に賭博規則違反により、今年1月17日まで約8カ月間におよぶ出場停止処分が課せられることになった。現地時間1月20日に行われたプレミアリーグ第21節のノッティンガム・フォレスト戦でようやく復帰を果たしたイングランド代表FWは依然として移籍市場での注目度が高く、強豪クラブが動向を注視している。

ブレントフォードを率いるフランク監督は、母国デンマークのメディア『Tipsbladet』の取材に応じ、チームのエースが今夏に退団する可能性を示唆した。

「トニーがこの夏に売却されるのは比較的明らかと言えるだろうね。彼の価値は十分に分かっている。今、彼より優れたストライカーは世界中を探してもそういないと思うよ」

フランク監督は「個人的には、監督としてトニーの残留を望んでいる」としながらも、慰留は難しいという認識を示した。

「いつの日か、トップレベルのチームでプレーする彼を見るのも楽しいかもしれない。この冬、実際に彼へのオファーはなかったけど、今後彼に興味を持つクラブが少なければ、私は驚くだろうね」

トニーの移籍先候補としては、特にアーセナルを挙げるメディアや専門家も多い。いずれにしても、27歳というキャリアの最盛期を迎えているトニーが来季もブレントフォードに残る可能性は、それほど高くないのかもしれない。

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