盗み目的侵入疑い、警部補免職 神奈川県警、捜査情報把握し悪用

神奈川県警本部

 神奈川県警は9日、捜査情報を悪用して同県大和市の住宅に盗み目的で侵入したとして、窃盗未遂と住居侵入の疑いで、大和署刑事1課の男性警部補(49)を書類送検し、懲戒免職処分にした。「自由に使える金が欲しかった」と容疑を認めている。

 書類送検容疑は昨年9月22日、住宅の窓ガラスを割り、侵入した疑い。

 県警によると、警部補は別の事件捜査で住人の個人情報を把握。不在時を狙い、勤務時間中に捜査車両で移動していた。住宅でタンスなどを物色したが、現金が見つからず被害はなかった。防犯カメラの映像などから浮上した。

 県警監察官室は「極めて遺憾。心からおわび申し上げる」とコメントした。

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