【お天気気象転結】都心の雪

文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしている。この記事では全文をご紹介。

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▼2月9日配信号 担当鈴木純子

5日の月曜日から南岸低気圧の影響により関東各地で雪が降りました。
東京23区にも一時大雪警報が出て、都心でも最大8cmの積雪となりました。都心の1cm以上の積雪は2年前、2022年2月以来。23区の大雪警報は2023年2月以来でした。
大人が雪に翻弄されている中、喜ぶのは子どもたち。娘は久々の雪に大喜びで雪だるまやカマクラを作っていました。というのもインフルエンザや胃腸炎の流行で6日から学級閉鎖になってしまったのです。午前中のオンライン授業の休み時間を使って作り始め、午後に仕上げたのがこちらのカマクラ。

▲オンライン授業の休み時間と午後に作り上げた娘のカマクラ

6日は都心の日中の気温が5度という厳しい寒さの中、白い息を吐きながら黙々と作っていました。偶然お休みをいただいていた私は、オンライン授業を聴きながら自分の作業をして、カマクラ作りには参加しませんでした。
カマクラを仕上げたあと、雪だるまをリメイクして作ったのがこちら。

▲大好きなパンダ

親バカですみませんが、なかなか可愛くできたかなと思います。娘のお蔭で我が家の近くは雪かきが出来たのですが、翌日7日の通勤時は路面がアイスバーンになっていました。

▲残雪と凍結のハイブリッド

7日は都心で最低気温が氷点下0.1度と、今季2回目の冬日。今回の雪で転倒するなどして救急搬送された方は東京消防庁管内でも100名を超えました。
7日のような凍結路面も危険です。歩幅を小さくして踏みしめるように歩く「ペンギン歩き」を心がけて、何より時間に余裕をもって行動するようにしましょう。

思いがけず娘と2人で過ごすことになった6日の夕飯は、グラタンにしました。

▲鶏肉とぶなしめじとカボチャのグラタン

実はとある平日の夜、娘から
「忙しいのはわかるけど、このテキトーな料理は何? 我慢の限界だよ」
と言われたのです。その日のおかずは鶏ささみとぶなしめじのマヨネーズ和え。美味しいしコスパも良い私の中での定番料理です。
聴くと、同級生の中で昨日の夕飯何だった?などと話しが出るらしく「海鮮丼」「もんじゃ焼き(えっ?)」などとメニューが出るなか、私はメニューを言えない、というのです。
確かにその前日のメニューは肉団子と白菜の炒め物。前々日は大根とがんもの煮物、など地味なものばかり。
「最後にグラタンを作ったのはいつ? オムライスは? カレーは?」
と畳みかけられました。忙しいから平日にグラタンは無理だねと話し合いをして、翌日はオムライスを娘に作ってもらうことにして、6日私の休日に満を持してグラタンとなりました。
寄る年波でついつい煮物系料理になってしまうのですが、子どもにとっては不満が募っていたのですねぇ。話し合いは大切だと思いました。

気象予報士 鈴木純子

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