無人駅が“憩いの場”へ 駅事務室が醸造所に…酒やスイーツ並ぶ JR常磐線小高駅 福島

震災からの復興を進める福島県南相馬市小高区に、お酒の醸造所を兼ねた憩いの場ができました。できた場所は、JR常磐線の無人駅です。

9日、南相馬市のJR常磐線小高駅にオープンしたこちらの施設。もとは駅の事務室でした。

JR東日本によりますと、県内に28ある常磐線の駅のうち19か所は無人駅で、小高駅も2020年に無人駅になりました。

この施設は、駅周辺ににぎわいをつくろうとJR東日本の関連会社などが手がけたもので、駅前に醸造所を構える佐藤太亮さんもプロジェクトに参加。施設には、佐藤さんの醸造所が作ったお酒はもちろん、小高産業技術高校の生徒たちが企画したスイーツも並んでいます。9日は早速、オープンを待ちわびた地域の人たちが訪れました。

近くに住む人「ほんのり田舎を感じさせつつ、人が来やすい感じになった。住んでいる人も外からも集まりやすい場所になったら良い」

佐藤太亮さん「いろいろな人たちがこの場所を起点につながることができる場所になれば良い」

施設の一角には、佐藤さんが手がける新ジャンルの酒「クラフトサケ」を醸造するタンクも設けられ、今年4月ごろから駅舎で作る酒や発酵ドリンクなどを楽しめるということです。

© 株式会社テレビユー福島