「最後のエモさに違和感」「身内の死ならそうはしない」 人気YouTuber、「セクシー田中さん」担当部署の声明に私見

ドラマ「セクシー田中さん」(日本テレビ系)の原作者で漫画家・芦原妃名子さんが急死したことをめぐり、2024年2月8日、発刊元の小学館と、同漫画を連載していた漫画雑誌「姉系プチコミック」の公式サイトが「第一コミック局編集者一同」としてコメントを発表した。

内容について、チャンネル登録者数36万人超の時事系YouTuber・ヘライザー総統さんは9日公開の動画で、「最後のエモさに違和感を覚えた」などと感想を語った。

「演出に見えるようなエモい文章書けますか?」

芦原さんは生前、漫画のドラマ化にあたり提示していた条件が守られなかったため、2話分(第9、10話)の脚本を手掛けたとブログで経緯を説明していた。スポーツ各紙は7日、小学館は「経緯などを社外発信する予定はない」としているなどと報じている。その後8日、小学館公式サイトで、「第一コミック局編集者一同」の声明とともにコメントを掲出した。

第一コミック局編集者一同は8日の声明で、芦原さんを偲ぶとともに、「著者の意向が尊重されることは当たり前のこと」とし、著者の持つ「著作者人格権』の周知が再発防止の核になるとの考えを伝えた。

芦原さんとドラマ制作サイドとの間で交渉を進めた旨を説明し、最後には、熟慮を重ねたうえでの発信と前置きつつ、「それでもどうしてもどうしても、私たちにも寂しいと言わせてください。寂しいです、先生」と記している。

ヘライザーさんは9日に公開した動画で、先の声明を読み上げると、「この文章を一読して、私は涙が出ました。やっと人間臭い、心のこもった文面だと」としつつ、「しかし二読して、最後のエモさに違和感を覚え、三読したときに、新しい情報もなければ、先生の権利の主張の正当性を強く主張しているけれど、当たり障りがない」と率直な感想を述べた。「日テレや脚本家とのやり取りをしていた核心に触れていない。そして日テレはだんまり」とも指摘。

動画では、「批判されるだろうけど、もしも自分の近しい身内が他人の圧力のせいでお亡くなりになったとき、演出に見えるようなエモい文章とか書けますか?私は身内の死ならそうはしないし、怒りの方がまだ先に出てしまう。あくまでも歪んだ私の感想です」と私見を伝えた。

脚本家発言には「原作者の意向を知らないって、おかしいよね?」

ドラマをめぐって8日には、1~8話を担当した脚本家・相沢友子さんがインスタグラムで、生前の芦原さんによるブログ内容について、「私にとっては初めて聞くことばかりで、それを読んで言葉を失いました」と発信した。「SNSで発信してしまったことについては、もっと慎重になるべきだったと深く後悔、反省しています。もし私が本当のことを知っていたら、という思いがずっと頭から離れません」ともコメントしている(投稿はその後削除)。

相沢さんは23年12月24、28日にインスタで、ドラマについて、「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しました」「苦い経験」と回想していた。

ヘライザーさんは、相沢さんの最新投稿について、「じゃあ、それが仮に本当ならば、それを伝えていなかった日テレのプロデューサーに責任があるよね」といい、「てか、いきなり脚本家交代させられて、その時に日テレから絶対に説明受けてるよね?てかその前から、脚本リテイクしまくってて、原作者の意向を知らないって、おかしいよね?」とも訴えていた。

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