【京都記念/追い切り診断】人気一角の5歳馬が……まさか「B」の低評価 「時計比較でもかなり見劣る」

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■マテンロウレオ

【中間調整】一昨年のきさらぎ賞勝ち馬で、昨年阪神開催だった京都記念ではドウデュースに突き放されたものの2着を確保。続く大阪杯では0秒4差4着という健闘もあった。器用さが乏しいため不利を受けやすく、成績にまとまりは欠くもののここに入れば上位の実力馬と言える。

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1角で不利があり不完全燃焼に終わった前走・中山金杯7着後は、在厩で2年連続となる京都記念参戦に向けて調整されている。ゆったりケアの時間を取り、1月24日にCW3F37秒3(強め)と動かされたのが中間の初時計。1週前もCW単走で、やや素軽さを欠きつつもこの馬らしい力強い脚捌きで走れてはいた。

【最終追い切り】レース当週もCW単走。序盤でやや気乗りしない雰囲気を感じさせつつも、直線での仕掛けにはこの馬なりに体を柔軟に使って応えていた。1週前はよりはいくぶん素軽さは出てきたか。

【見解】ギアが入ってからの伸びや体の使い方はさすが重賞勝ち馬を思わせるものがあるが、昨年夏からまとまった休みを取らず稼働しているせいか気持ちの乗りがいまひとつに思える。仕掛けられてもなかなか反応せず、やっと反応してもギアをそこまで上げず終った。中山金杯→京都記念というローテは昨年も同様で、昨年の中間は1週前にCW6F78秒4(一杯)の猛時計をマーク、最終追いでも6F81秒4を馬なりで出せていた。今年は1週前6F83秒2(一杯)、最終追いは終い重点ながら6F85秒2(馬なり)と単純な時計比較でもかなり見劣る。まだ本調子にないのかも。

総合評価「B」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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