バスケ女子、世界4位のスペインを破ってパリ五輪へ王手!20得点の林咲希を筆頭に要所で3P炸裂<DUNKSHOOT>

東京五輪で銀メダルに輝いたバスケットボール女子日本代表が、パリへ大きく前進した。

現地時間2月8日、ハンガリーのショプロンにて「FIBA女子オリンピック世界最終予選(WOQT)」が開幕。世界ランキング9位の日本は格上のスペインを86-75で下し、3大会連続の五輪出場に王手をかけた。

4か国にそれぞれ4チームが集い、各会場の上位3チームがパリ五輪出場権を手にできる最終予選。(※五輪開催国のフランスと22年W杯優勝のアメリカはすでに出場権獲得済み。フランスがいる中国会場とアメリカがいるベルギー会場は両チームを除く上位2チームが出場権を得る)

日本は世界ランキング4位のスペインと5位のカナダ、19位ながら昨年のユーロバスケット(欧州選手権)で4位に入った地元ハンガリーが揃う“死の組”でサバイバルレースに臨んでいる。

迎えた初戦、日本は先制を許すも、キャプテン林咲希の2連続3ポイントでリードを奪い、リズムを掴んでいく。サイズ面では圧倒的不利な状況ながら、恩塚亨HCが小刻みにメンバーチェンジを繰り返し、攻守ともスピーディーな展開で主導権を握った。
第2クォーターには13点差まで広げたリードを3点まで縮められるも、このピンチを再び林が救う。前半残り3分30秒から約1分半の間に3本の3ポイントを突き刺し、10点差に広げて試合を折り返すことに成功した。

大柄なスペインをスピードで翻弄した日本は、後半も要所で3ポイントを決めて格上を撃破。FIBAの国際大会では過去、スペイン相手に5戦全敗を喫していたが、大事なOQTで価値ある勝利を奪った。

生命線の3ポイントは、8本中6本を沈めた林を筆頭にチーム全体で15本を決め(試投40本)、成功率37.5%を記録。東京五輪以来の代表復帰を果たした馬瓜エブリンが林と並ぶ20得点をあげたほか、山本麻衣が15得点、馬瓜ステファニーが9得点、髙田真希が8得点、7リバウンド、宮崎早織が8得点、8アシストと続いた。

4チームの総当たり戦で3位までが切符獲得となるため、日本は残り2試合で1勝をあげれば五輪出場が決定する。パリへの切符が懸かった第2戦は日本時間9日の26時、地元ハンガリーと激突する。

構成●ダンクシュート編集部

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