大和平野中央田園都市構想 事業見直し 三宅町に新しいタイプの学生寮

県は、磯城郡の3町と進めた大和平野中央田園都市構想の見直しで、三宅町では新しいタイプの学生寮を軸にしたまちづくりを進める方針を明らかしました。

9日の記者会見で、山下知事と三宅町の森田町長は、企業と交流する新しいタイプの学生寮を軸にしたまちづくりの計画を明らかにしました。寮では、県内の大学院や大学に通う学生に加え、高校生、留学生、社会人らが暮らし、誘致したスタートアップ企業などとの交流を図りながら、ともに成長することを目指します。

三宅町では、大和平野中央田園都市構想で新しい大学の設置を軸にしたまちづくりが計画されていましたが、山下知事の事業見直しにより、すでに取得した土地の活用方法が白紙になっていました。

三宅町 森田町長

「県立大学の(計画の)見直しは残念だという声もありますけれども、地元の声を受けていただいて研究施設(など)を誘致していこうと決めていただいたのは本当にありがたいなと感じております。手段が変わるだけで、目的が大きく変わっていないところでは三宅町としても協力できるところはしっかりと力を合わせてやっていきたいです。」

今後は、計画策定や発掘調査などを行う予定で、県では、事業費を新年度の予算案に盛り込む方針です。大和平野中央田園都市構想における事業の見直しでは、これで、磯城郡3町の新たなビジョンが出揃いました。

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