結成40周年の人気バンドが突如メンバーを解雇 “理由”にファン騒然「相当辛いだろうな」「衝撃すぎる」

2月9日、今年結成40周年を迎える人気バンド・怒髪天が、ベースの清水泰次を解雇したことを発表した。3月7日からは、最新のデジタルシングル「ザ・リローデッド」のリリースを記念し、1年間にわたる全国ツアーが予定されている。突然の報告にファンからは悲鳴があがった。

同日17時、オフィシャルHPに掲載された「怒髪天より大切なお知らせ」。そこには、《平素より皆様には怒髪天を応援いただき、誠にありがとうございます。この度、ベースの清水泰次に関しましてご報告がございます。数年来に渡って度重なる信頼を損なう言動があり、 その都度、本人、メンバー、スタッフ間で問題解決に向けて話し合いと対策を行って参りましたが、 今回、これから先もバンド活動を共にすることは困難であると判断し怒髪天から解雇することと致しました》と清水を解雇に至った理由が厳しく記されていた。

さらに、《40周年の年にこのようなご報告となってしまいますこと、ファンの皆様ならびに関係者の皆様に心より深くお詫び申し上げます》とファンへの謝罪の言葉と共に今後は残る3人で活動を継続し、3月からのツアーも予定通り行うと明かした。

■清水は「自分のバカさ加減にほとほと呆れ果て、そして悲しみも止まりません」

今回の報告には、解雇となった清水からのコメントも掲載されている。そこには、深い反省が綴られていた。

清水は、今回の解雇の原因について《今回、自分の度重なる過度の飲酒と素行不良によってみなさんに多大なご迷惑をおかけしたこと、本当に申し訳ありません》と謝罪。さらに、これらの行為で長期にわたって迷惑をかけた結果、解雇に至ったことについて《本当に一生謝っても謝り切れません。増子さん、友康さん、坂さん、スタッフの皆さん、関係者の皆さん、そしてファンのみなさん、本当に申し訳ありません。全ては自分の普段の行いのつみ重ねよって起きたことです》と後悔の念を明かしていた。

重ねて、《何十年も付き合ってきた、本当の兄弟同然に優しく接してくれた大事な3人の兄貴達を辛く悲しい思いをせてしまった、、、本当にごめんなさい。今はただただ、頭を下げ続けることしか出来なく、 深く深く反省しています。 悔やんでも悔やみきれない、自分のバカさ加減にほとほと呆れ果て、そして悲しみも止まりません》と茫然自失の様子。《これまでの自分自身を見つめ直し反省し、これからの行動で示していきます》と、行動を変えていきたいとの想いを示した。

■ボーカルの増子は「決して譲れないのです」と苦渋決断の背景を説明

また、バンドを立ち上げたボーカルの増子直純は《個人の名誉の為に詳細は伏せますが、変に隠して言葉を濁すのは誠意が無いと考え此処に記する事にしました》として「脱退」ではなく「解雇」に至った理由を次のように語っている。

《シミはこの何十年の間にメンバー・スタッフそして界隈の信頼をも裏切る言動を幾度となく繰り返してきました。その度に我々は最大限の愛情を持って許容し、譲歩し再起のチャンスを与え続けてきました。 しかし幾度もあった「酒をやめるか?バンドやめるか?」の選択の中で最終的にバンドを選んではくれませんでした》

《信頼関係が崩れたまま仕事と割り切って続けたなら怒髪天に「嘘」が生まれてしまう。歌詞でライブで向き合ってくれる皆さんに「嘘」を手渡す事になってしまう。それだけは絶対にあってならない。真面目過ぎバカ正直過ぎる答えだと自分でも思います。一生後悔するのかも知れません。しかしコレだけは決して譲れないのです。この先もずっと不動の四人で続けたかった…。一番そう願っていたのは我々メンバーです。話し合いの末とは言えこの苦渋の決断をせざるを得なかった身を斬るような心境をどうか分かって下さい》

決断に至った背景を語るコメントには、苦渋と共にファンへの誠実さが滲み出ている。バンド内で信頼関係が崩れたままでは、怒髪天としての音楽や歌詞を届けることはできないと考えたようだ。

突然の解雇と、切実なメッセージにファンは動揺を隠しきれない様子。同時に、バンドの姿勢を受け止め、エールを送る声も寄せられている。

《これはちょっと…衝撃過ぎる。メンバーからのメッセージもなかなかに辛い…しかし泣いて馬謖を斬った怒髪天はやはり間違いなく偉大なバンドである》
《3/31楽しみにしてたから残念だけど、誠実な怒髪天でいてくれてありがとう》
《シミさん解雇って…怒髪天からこんなニュースが出る日が来るとは思ってなかった。解雇を決めたメンバー相当辛いだろうなぁ》
《ショックやけど仕方ないんやろうなぁ…コメントが全てを語ってくれてる。前を向くしかない》

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