驚愕の「53.1%」鳥取県ではある血液型の推定割合が半数以上で全国1位…なぜ? よく聞く「A型は真面目」専門家に聞いてみると…

皆さんの血液型は何型でしょうか?
遺伝子解析の調査によると、ある血液型の推定割合が鳥取県が全国第1位なんだそうです。しかも、驚くほど高い割合なんです。
その血液型とは?
そして、血液型分布もけっこう、地域によって違っているんです。

記者 福光莉子
「こちらはある血液型の推定割合を示した都道府県ランキングです。鳥取県が第1位となっています。これはいったい何型でしょうか?」

街の人に聞いてみると。

街の人
「O型じゃないですかね」
「えーA型?」
「O型ですか?」
「A型が多いから、A型ですか?」

街の人の意見を二分した「A」と「O」ですが、正解は、「A型」。
遺伝子解析サービスを提供する会社が2万人以上のデータで、都道府県別に血液型の推定割合を調査した結果、鳥取県は日本人の平均的な割合、A型・4割を大きく上回53.1%という結果に。

一方でお隣の島根県は30%で、全国46位という結果です。

さらによく見てみると、A型が多い都道府県は西日本が多く、B型が多い都道府県は東日本が多い特徴も浮かび上がってきます。

ユーグレナ 遺伝子解析サービス統括者 岩田修さん
「正確に理由がわかっているわけではないんですけども、やっぱり祖先に由来しているものと考えられています」

カギを握るのは、日本にやってきた祖先のルーツなんだそうです。

ユーグレナ 遺伝子解析サービス統括者 岩田修さん
「南から来た方々と北から来た方々でそれぞれ集団が違いますので、それによって血液型が違っていて今の血液型が分かれる起源になったと考えられています」

つまり南から来た祖先はA型が多く、北から来た祖先はB型が多いという推論です。鳥取県になぜ、A型が多く集まるのかについては。

ユーグレナ 遺伝子解析サービス統括者 岩田修さん
「なかなかこれだという原因があるわけではないんですけども、何らかの理由でA型が集まっているのかなと思っています」

残念ながら原因は分からないとのこと。
A型の推定人口第1位の一方、B型は最下位だという鳥取県。
県内の献血ルームを訪ねると。

献血ルームひえづ 平井康晴さん
「A型の血液型が一番多くなっています。」

やはり、A型が多い一方で。

献血ルームひえづ 平井康晴さん
「日本人の血液型の平均的な割合なんですけども、A型が4割、O型が3割、B型が2割、AB型が1割となっております。ここの献血ルームひえづにおいても、ほとんど同様の割合で来ていただいています。」

特定の型に偏りはなく、全国的な割合とほぼ同じとのこと。この結果について、ユーグレナの岩田さんは献血の募集などを見て、該当する型の人が集まりやすく、地域ごとの偏りは少ないのでは、と推察します。

ちなみに…街ではこんな意見が。

街の人
「街も全体的にきれいだし、清掃活動とか積極的に参加されている方がいるから、そういうので(鳥取県は)A型は多いんじゃないかなって」

よく聞く「A型は真面目」。血液型にまつわる噂について聞いてみると。

ユーグレナ 遺伝子解析サービス統括者 岩田修さん
「血液型が違うとなりやすい病気とか蚊に刺されやすいとかも違ってきますので、そういうところで間接的に例えばその性格とかに影響してくる可能性はあるかと」

一方、島根県では「O型」が全国で2番目に多いというデータもあり、血液型と県民性、そのつながりを推測するのも楽しそうです。

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