イタリア野菜で矢掛町をアピール 14日に全日空社員向けマルシェ

 昨年12月に羽田空港内で全日空(東京)社員向けに開催されたPRイベント「矢掛町マルシェ」の第2弾が14日に開かれる。前回は岡山県矢掛町内の商工業者らが中心となったが、今回は町役場が旗振り役を務め、特産品やブランド化に取り組む「イタリア野菜」などを通じて町を売り込む。

 マルシェは同社が主催し、派遣や出向などで社員が駐在する自治体のみが開催できる。前回は町地域おこし協力隊員と客室乗務員(CA)を兼業する橋本慶子さんが提案し、県内の自治体として初めて開いた。

 会場の第2ターミナルオフィススペースは同社CA約9千人の勤務場所で、フライトから戻ったCAや昼休憩の社員らが詰めかけ、大半の品が完売。「倉敷の知名度は高いが『岡山にまだこんなにすてきな町があるとは』など、とても関心が高かった」と橋本さんは話す。

 同社の関連商社もマルシェに注目しており、この機を逃すまいと町が第2弾を提案。今回は山岡敦町長が会場でトップセールスを行う。東京五輪のホストタウンに登録したのを契機に町が地元のJAなどとブランド化を進める葉物のカリーケールや西洋ネギのリーキといったイタリア料理の食材を並べる。

 町役場で8日にあった最終打ち合わせでは、前回の反省を踏まえながら会場レイアウトや町並みの映像を流すことなど話し合った。山岡町長は「町産イタリア野菜は、イタリア大使から高い評価を得ている。全日空で多くの方に魅力を伝え、世界にも発信していただきたい」と話している。

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