長年、愛されてきた岡山市北区・表町商店街の時計台が解体されることなりました。活躍してきた時計台に市民が「さよなら」と「ありがとう」を伝えに訪れています。
待ち合わせ場所としても親しまれてきた、表町商店街の南側にある時計台。解体の話を知り別れを告げにやってきた人々の姿が。
(訪れた人)「写真をもうなくなるので表町のシンボルでしょう」
「昔から千日前の映画館によく来ていた」
「なんとなく惜しいような気がするね。やっぱり古いものは無くなるよね」
「これまでの感謝を」と、メッセージカードを貼り付けるイベントも行われています。
時計台はここでおよそ半世紀にわたって時を刻んできたといいます。
(岡山表町南部商店街振興組合 矢部久智理事長)「(昔の写真を)探してみた昭和3年、ちょうどあそこの時計台のある十字路、この時には時計台の前身になるものはなかった」
「これが昭和35年の秋祭り前の形の時計台があったのがわかる」
時計は、看板の上にあったといいます。
現在の姿になったのはおよそ25年前。
長年、愛されてきた時計台は、なぜこのタイミングで解体されることとなったのか。
(岡山表町南部商店街振興組合 矢部久智理事長)「時計台を解体するのは間違っているのかもと思うけれど、未来に向けてハレノワもできたし、人が集まれるような場所、時計台ではなく、そのような場所として親しんでもらう」
実は岡山芸術創造劇場・ハレノワと商店街をつなぐ場所として、3年以上前から新たな活用法が話し合われていて、今回、イベントなどを行う「サーカスドーム広場」としてリニューアルが決まりました。
(岡山表町商店街連盟 矢部久智常務理事)「ハレノワと表町商店街をつなぐ場所、市民とパフォーマーをつなぐ場所として、時計台があったころと同じように、ここに人が集まってここからワクワクすることが始まる場所にしてきたい」
時計台は2月15日には解体される予定で、3月下旬には新たな広場の完成記念イベントが開かれるということです。