飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群 世界遺産登録に向け 知事らが視察

「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の2026年の世界遺産登録を目指して9日、山下知事らが現地を視察しました。

県や橿原市、明日香村などで構成する協議会では宮殿跡や仏教寺院跡、古墳などあわせて20の遺跡などを、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」として世界遺産登録を目指しています。9日は山下知事らが構成資産である石舞台古墳や山田寺跡、藤原宮跡などを視察しました。

「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」は、2007年に暫定リストに登録され、2025年の世界遺産登録を目指していましたが、2023年7月に開かれた国の文化審議会でユネスコへの推薦は見送られ協議会では最短で2026年の登録を目標としています。世界遺産登録に向けては遺跡の価値を国内外にわかりやすく伝えることなどが課題となっていて、山下知事らは現地を視察し協議会として共同で取り組むべき課題について意識を共有しました。

山下知事

「これから令和6年のユネスコへの推薦に向けて色々やらなければならないことがあるということを改めて認識できたので(視察は)非常に有意義だと思いました。我々が知名度を上げるためにどうPRしていくか、行って良かったと来た人が口コミで広げてもらえるようにおもてなし体験の充実が必要ではないかと率直に思いました。」

なお協議会では世界遺産登録に向けた推薦書の素案を、3月末までに文化庁に提出するとしています。

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