【#今旬コレクション】簡秀吉、話題のBL作品に出演「このドラマを通して性別を超えた恋愛の魅力を伝えていきたい」

By TV LIFE

テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードをスペシャル動画も交えて紹介します。第75回はドラマ『好きやねんけどどうやろか』(読売テレビ)に出演中の簡秀吉さんが登場です。

「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」簡秀吉

◆本作では西山潤さん演じる曽我と簡さん演じる栄枝の男性同士のラブストーリーが描かれていますが、BL作品に出演する心境はいかがですか?

友達や知り合いの俳優さんがBL作品に出演していたこともあって、一視聴者としてよく見ていたんです。めちゃくちゃ面白くて、僕自身キュンキュンしていたので、毎週とても楽しみにしていました。最近では、日本も同性同士の恋愛が少しずつ認知されてきていると思うのですが、他国と比べるとまだまだなので、このドラマを通してもっと性別を超えた恋愛の魅力を伝えていきたいなと思っています。本作は“ムズキュンラブストーリー”なので、見ている方たちを“ムズムズ”“キュンキュン”させられるように頑張りたいです。

◆栄枝と曽我との恋愛関係において、栄枝は曽我の思いを尊重しながらリードしていきますが、簡さん自身はリードしたい方ですか? されたい方ですか?

(即答で)リードしたいですね。でもリードしつつ、時々甘えるという関係値が一番いいのかなって思います。物語の中で、栄枝は自分の興味のないことでも曽我に合わせて付き合いますが、僕自身もデートをするとしたら、まず相手の行きたいところを優先して、次のデートのときに自分が行きたいところに行くようにすると思います。

◆本作では西山潤さんとのW主演になりますが、西山さんの印象はいかがですか?

顔の系統といいますか“眉毛が自分と似てるな”と思ったのが、率直な印象ですね(笑)。1年間ずっと仮面ライダー作品をやってきて、そこから始めての現場ということもあり、どんな立ち回りをしたらいいのか、最初は正直不安もあったんです。でも、西山さんがすごくフレンドリーで優しい方で、すぐに打ち解けることができました。お会いするたびにどんどん仲良くなってきて、日々の撮影が本当に楽しいです。

◆簡さん演じる栄枝が小料理屋で働く若き店主ということで、料理シーンも見どころの一つかと思います。普段料理はされますか?

簡単なものだけですが、結構する方だと思います。今回料理するシーンがあると聞いて、食材を早く切れたらカッコいいなと思い、家で練習したんです。参考動画を見ているときは簡単そうにみえたのですが、いざ自分でやってみたら難しくて。指まで一緒に切っちゃうんじゃないかって、ビビッてしまったんですけど(笑)、本番ではカッコよく決めたいと思います。

◆ちなみに得意料理は?

麻婆豆腐です! あと、カレーは、じゃがいもやにんじん、たまねぎといった定番の食材のほかに、さつまいもや海鮮などカレーには入れないような変わった食材を入れるのにハマっています。

◆じゃがいもとさつまいもを一緒に入れるのは斬新ですね。

そうすると味の深みが増すんですよ。

◆そうなんですね。ほかにもスパイスとかにもこだわったりしているんですか?

まだそこまではいけてなくて。今は完全にルー頼りです(笑)。本作をきっかけに料理の腕前も上げて、レパートリーを増やせたらいいなと思います。

◆普段、簡さんは友達や周囲の人からどんな人だと言われることが多いですか? 

友達からはよく“変わってるね”と言われます。あと、「おまえが今まで出会ってきた中で一番おもろいわ」とも言われますね。

◆天然?

いや、自分ではなぜそう言われるのか分からないんです。常に素の状態なので、自分ではまったく意識していないんですよ。もちろん自分を飾ろうとすればできますよ。でも、そうすると自分らしくならないなって。最近は何も考えないほうが楽やなって思うようになりましたね。

◆ということは、以前は結構考え込んだりすることもあったんですか?

一時期はめっちゃ考えてましたね。舞台挨拶やインタビューで話すことを全部事前に考えて、それをせりふのように覚えていって本番に臨んでいたんです。でも、それは嫌やなと思って、そのときに思いついたことや伝えたいことを話すようにしました。

◆自分の気持ちに常に素直でいたい、と。

そうですね。でも、一つ難点がありまして。“この前の取材でこんなふうに言ってましたが…”と言われても、その場で思いついたことをそのまま言っているので、次の取材のときにはまた違うことを言っていることがあるんです(笑)。

◆よく言えばうそをつけない、悪く言えば一貫性がない…?

まさにそれです。僕は飽き性なので、結構言うことがコロコロ変わるんです。なので、このインタビューで言ったことも、次には変わっている可能性があります(笑)。

◆なるほど(笑)。でも時には誤解を受けてしまうこともあるんじゃないですか?

小さいころからずっとこんな感じで思ったことをズバズバ言ってしまうんですが、相手が傷つくようなことだけは言わないように意識しています。特にこのお仕事をするようになって、言葉の偉大さを感じるようになって。言葉って人を喜ばせることもできれば、ナイフのように傷つけることもできるじゃないですか? そういった意味でも言葉選びは、本当に大切やなって思いますね。あとは、礼節をわきまえること。こう見えて僕、すごく人の顔色をうかがってしまうんですよ(笑)。これは一見ネガティブにとらえられるかもしれないけど、人との関係を築いていく中ですごく大事なことやと思っています。

◆ただ自分がよければいいのではなく、相手の気持ちに寄り添える、気遣いの人なんですね。

いやいや…。例えば、相手が不機嫌なのに自分がハイテンションで絡んでいったら嫌だろうなって(笑)。

◆言い換えれば、空気を読むってことですね。

相手の心境を考えたり、その場の空気を読むのは、昔から得意なほうだと思います。

◆そういった意味では、仲良しの役者仲間の方も多そうですね。

そうですね。仮面ライダーを一緒にやっていた杢代和人君をはじめ、日向亘君や樋口幸平君、前田拳太郎君とは作品が終わってからも仲がいいです。

◆お仕事や人間関係で、落ち込んだりすることはありますか?

もちろんありますよ。でも、寝たら忘れちゃうんです(笑)。

◆引きずることはない、と。

はい。他の人からしたら、かすり傷みたいなもので大体大したことじゃないんです。でも、人に迷惑をかけたときはめちゃくちゃ落ち込むし、申し訳なさでかなり引きずります。それ以外、自分に対しては寝たら忘れますね。

◆役柄の切り替えもすぐにできてしまう方ですか?

役柄と日常を引き離して考えることができるので、プライベートで役に引っ張られることはないですね。

◆休日はどんな風に過ごすことが多いですか?

ひたすら寝てます(笑)。起きているときは部屋でごろごろしたり、買い物に行ったり、そのとき“これやりたい”と思ったことをしたり、自由に過ごしています。最近は友達とあまり遊べていないので、時間があったら遊びたいんですけど…休みが1日としかなかったら、パワーを充電するためにも一人でいたいと思ってしまいますね。

◆ではタイトルの『好きやねんけど…』にちなんで、今一番簡さんが好きなものは?

入浴剤です。1日の中で、お風呂の時間は僕にとってすごく大事なんです。だいたい20分くらい熱いお湯に浸かって、のぼせてきたなと思ったら出て、携帯を触って、汗をかいてきたら、また湯舟に浸かって…という感じですね。入浴剤はプレゼントとかでたくさん頂いたりするので、その日の気分にあった香りを探して入れるようにしています。特に好きなのは柑橘系で、最近は発汗作用のあるタブレットみたいなものを入れています。

◆若手俳優さんの中では“サ活”がはやっていると聞きますが、簡さんは自宅派なんですか?

サウナも行きます。でも、最近は行く時間がなかなかないので、自宅で一人サ活をしています(笑)。もともと僕はサウナが苦手で、何で暑い中しんどい思いまでして入ってるんだろうって思っていたんです。でも、ある日友達と一緒に行ったときに、サウナ→水風呂→外気浴を3、4セット繰り返していたら“これは快感だ!”と知ってしまって。それから一気にハマりましたね(笑)。

◆なるほど(笑)。急にハマる瞬間があったんですね。では理想の俳優像について教えてください。

憧れの俳優さんは間宮祥太朗さんです。間宮さんのように、どんな役も演じられて、説得力のある役者さんになりたいです。そのためにも今はいろんなことにチャレンジしていきたいなと思っています。

◆今後、出演したい作品や演じてみたい役はありますか?

まだ 21歳なので、学園ものなどこの年齢でしかできない作品を今はやりたいですね。いつかは時代劇もやってみたいですし、ヤクザ映画や刑事役などにも興味があります。役を通して日常では味わえない経験ができるのも、役者の醍醐味でもあると思うので、いろんな役を演じてみたいです。まさに本作も僕にとっては非日常的な体験の連続なので、ワクワクしています。

◆最後にあらためて今後の見どころを!

これから曽我君とどう距離を縮めていくのか、また曽我君と出会って、栄枝自身どう変わっていくのか…。2人の恋の行方とともに栄枝の成長も楽しんで見てほしいなと思います!

PROFILE

●かん・ひでよし…2002年10月23日生まれ。京都府出身。AB型。主な出演作は映画「HiGH&LOW THE WORST X」、ドラマ『仮面ライダーギーツ』など。1st写真集「IKKAN」が発売中。

●photo/干川 修 text/星野彩乃 styling/岡村春輝 hair&make/大江一代、三田地菫

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