小学館に「失った信頼の回復に努めて」と要望「田中さん」問題  「ソラニン」実写化経験の浅野いにお氏

漫画家・浅野いにお氏が8日、自身のXを更新し、「セクシー田中さん」の作者・芦原妃名子さんが急死したことについての小学館の対応にコメントした。

浅野氏は現在、小学館のコミック誌「ビッグコミックスペリオール」で「MUJINA INTO THE DEEP」を連載している。Xで「今日用があって小学館に行っていました。」と同社を訪れていたと説明。「自分が関係している雑誌の編集長と話す時間があったので、これからは読者と作家からの失ってしまった信頼の回復に努めてくださいとお伝えしました。」と編集部に思いを伝えたと明かした。

「セクシー田中さん」を巡っては、2023年12月まで日本テレビ系で放送されていたドラマ版について、芦原さんが「改変」を修正するために苦慮していたことを明かしていた。芦原さんは1月26日にSNSで、ドラマの9、10話に脚本を自ら手がけることになった経緯を説明。大きな騒動となったが、その後SNSを削除するなどし、同29日に急死が報じられた。テレビ局と芦原さんの間に立つ小学館の対応にも注目が集まっていた。

浅野氏は、8日に発表された、「セクシー田中さん」が掲載されていた「姉系プチコミック」の編集部がある、小学館第一コミック局の編集者一同の声明文を引用。「第一コミック局のコメント全て読みました。現時点でこれが精一杯のコメントだと感じます。」と理解を示した。

浅野氏の作品では2010年に「ソラニン」が実写映画化されたことがある。主演は宮崎あおい、高良健吾だった。

(よろず~ニュース編集部)

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