秋田市の会社倉庫に”居座り”のクマ ようやく捕獲

秋田市郊外の会社の倉庫にとどまり続けていたクマが捕獲されました。倉庫内で発見されたのは3日前。こう着状態が続いていましたがようやく収束しました。

事態は9日朝早く動きました。

記者「連日、現場で夜間の警戒に当たっていた警察がまだ暗い時間帯にガシャンという捕獲用のオリが閉まったような音を聞いたということです」

3日前の6日火曜日の昼前、秋田市御所野湯本にある会社の倉庫で見つかり、そのままとどまり続けていた1頭のクマ。秋田市と警察によりますと、9日午前5時過ぎハチミツなどが入った捕獲用のおりに入りました。現場の警察官が音に気が付き、秋田市は倉庫内に設置したカメラで捕獲を確認しました。

捕獲の知らせを受けて住民からは安堵の声が聞かれました。

付近の住民「2日も3日もかかるとは思わなかったですね。なかなか捕まんないんでどうしたのかなと、捕まったみたいでほっとしました。」「安心ですね、助かります。ただ、まだほかにもいるかもしれないので、気を付けてはいきたいと思います」「ちょっと日にちが経ったかなという感じで、やっぱりね人身被害があればね、だいぶ注意されて捕獲したと思うんだけど良かったですね」

発見当初は、網での捕獲が試みられましたが、クマが動き回っていたこともあってとらえられませんでした。

例年であれば冬眠している時期に起きた事態。

6日 記者「クマが出た倉庫は、私の後ろのこの倉庫です。現在出入り口をパレットでふさいで、クマが出られないようにしているということです」」

7日 記者「倉庫にクマが出てから一夜明けましたが、警察が見張りを続けていて出入り口もふさがれたままの状態です。」

8日記者「今もパレットが山積みになったままで現場に目立った動きはありません」

こう着状態が続きました。

8日は、吹き矢による麻酔での捕獲が試みようと警察がケーブル状のカメラで倉庫内の様子を調べました。しかし、置かれた資材などで見えづらい場所もありクマがいる場所がわかりませんでした。

夜は警察が警戒を続けながら、秋田市はクマの足跡が残るように周囲に石灰をまいて倉庫の外に出ていないか確認を続けました。そして9日、おりに入ったクマに麻酔がかけられました。

記者「倉庫内のシャッターが開きました。捕獲されたクマが運び出されれていきます」

やせ細っていたというクマ。ようやく倉庫の外に出されました。秋田市はクマが捕獲用のおりに入るのを待ち続けた対応について「捕獲の際にクマが逃げたりけが人が出たりしないよう細心の注意を払った」と説明しています。

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