松山市駅前どう生まれ変わる?再開発が本格的にスタート 完成は2026年秋ごろの予定

松山市にとって懸案となっている中心部の再開発が1つ、動き始めました。伊予鉄道の松山市駅前に広場を整備する工事が8日夜、始まりました。これから市駅前は、どう変わるのでしょうか?

工事は、銀天街側のロータリーにある「坊っちゃん広場」で始まりました。8日夜はまず、重機を使って坊っちゃん広場のベンチを解体する作業が行われました。

再開発によって、郊外電車と市内電車の乗り換えをスムーズにできるようにするほか、新たな交流広場を設ける計画です。

工事は、午後9時から午前6時の夜間に主に行われ、2026年の秋ごろ完了する予定です。

では、市駅前広場の完成予想図はどうなっているのか。

計画では、市内電車の乗り場を南側に移し、道路を横断せずに郊外電車との乗り換えができるようになります。

また、新たな交流広場が設けられます。広場には緑の植物が敷かれ、イベントを開くこともできる空間に生まれ変わる想定です。一方で、車両は、東の銀天街側と西の花園町側の行き来ができなくなります。

この先のスケジュールについては、まず今年の夏ごろからロータリーに入れるの車がバスなどに限られます。一般の車やタクシーなどは乗り入れが禁止され、花園町側で乗り降りをすることになります。

今年秋ごろからは、バス停が銀天街側に移設されるほか、市内電車の乗り場を移設する工事が始まります。なお、市内電車は通常通り運行するということです。

そしてさらにその1年後、2025年の秋ごろから市内電車が新しい乗り場で運行。そして交流広場の工事が始まり、再来年の2026年秋ごろの完成を目指しています。

松山市駅前は現在、1日に約3万人が利用する交通の結節点です。松山市は、再開発によって乗り継ぎの利便性向上に加え、人が集まり賑わう拠点としても強化したい考えです。松山市中心部の空洞化が指摘される中、周辺を含めた市街地の活性化につながるのか注目です。

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