世界的指揮者の小澤征爾さんが死去 88歳 心不全のため

世界的指揮者の小澤征爾さんが、6日に都内の自宅で心不全のために亡くなったことが9日、分かった。88歳だった。葬儀は近親者のみで執り行われ、後日、お別れの会を検討しているという。

小澤さんは1935年9月1日、中国のシャンヤン(旧奉天)生まれ。幼いころからピアノを学び、成城学園中学校を経て、桐朋学園で齋藤秀雄氏に指揮を学んだ。1959年、フランスのブザンソン指揮者コンクールで1位を獲得。その後、カラヤン、バーンスタインに師事、ニューヨーク・フィル副指揮者、シカゴ響ラヴィニア・フェスティバル音楽監督、トロント響音楽監督、サンフランシスコ響音楽監督を経て1973年にボストン交響楽団の第13代音楽監督に就任、アメリカのオーケストラ史上でも異例の29年という長期にわたって務めた。2002年から10年までは東洋人初のウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任した。

欧米での評価と人気は絶大なものがあり、国内外で数多くの賞を受賞。2016年にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団名誉団員、東京都名誉都民の称号を贈られ、2022年には日本芸術院会員に選ばれた。

(よろず~ニュース編集部)

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