《肉料理で元気を》ウマ、ヒツジ、キジ いつもと一味違う「29(にく)の日」に 《生活情報ページJOMOtto(じょもっと)》

 元気を出したい!と思ったら肉、という人は多いはず。「2(に)」「9(く)」の語呂合わせで毎月29日と2月9日は“肉の日”とされ、飲食店などでキャンペーンが行われることも多い。でもおいしい肉は、おなじみの牛や豚、鶏だけじゃない。いつもと少し違った美味に目を向けてみるのはいかが。

馬刺し/焼肉 真壁(太田市)

冷えたビールと相性抜群

 「焼肉 真壁」(太田市新田花香塚町)で、開店した5年前から変わらず親しまれている人気のサイドメニューが、国内肥育したカナダ産の馬肉を厚切りにした馬刺し(1100円)。凍らせたジョッキで飲むキンキンに冷えたビールとの相性が抜群だ。

 しょうゆとニンニクで濃厚なうま味を堪能するのが基本の食べ方だが、小鉢に添えられたタマネギや大葉と一緒に味わえば、風味のバリエーションも楽しめる。

 焼き肉の専門店として、名物の黒毛和牛のカルビとロースをはじめ、さまざまなメニューも充実している。真壁理人代表(42)は「個室も用意していて、家族連れから大人数まで対応できるので、ぜひ来店してほしい」と話している。

焼肉 真壁(太田市)
【メモ】ランチ午前11時半~午後2時、ディナー午後5~11時。火曜、第1水曜定休。☎0276-55-4514

ホーショル/ヤルーモンゴルレストラン(前橋市)

 主に食べる肉はヒツジというモンゴル料理の専門店、ヤルーモンゴルレストラン(前橋市城東町)の定番はホーショル(3個1100円)。同国風の揚げギョーザで、長さ15センチほどの大判形の皮で粗めにひいた羊肉とタマネギを包む。

 味付けは塩、コショウだけ。この時季、零下30度を下回る同国では、肉は極寒を耐えるためのエネルギー源。口に広がる肉汁が冷えた体を内側から温める。

 ロシアや中国で腕をふるった店主のビャムバスレン・ミャグマルスレンさん(36)は、すしへの関心から来日し、前橋育英高の学食調理などを経て3年前に開業した。春にはキッチンカーでの営業も本格的に始める。「モンゴルの味を全国に広めたい」と笑顔を見せる。

ヤルーモンゴルレストラン(前橋市)
 【メモ】午前11時~午後10時。月曜定休。☎027-212-4049

キジ団子定食/甘楽ふるさと館(甘楽町)

 群馬県甘楽町小幡の「甘楽ふるさと館」の昼食メニュー、「キジ団子定食」(1650円)。キジ団子鍋やキジ肉のコロッケ、キジの皮の中華あえなど“キジづくし”で、上品なうま味を楽しめる。

 同町の秋畑地区では伝統的にキジを食べており、同館は1988年の開業時から15年ほど、地場産のキジ肉を使った料理を提供していた。生産者の高齢化で一時、肉が手に入らなくなり途絶えたが、2018年から飼育が盛んな愛媛県鬼北町産の肉を取り寄せ、再び提供している。

 施設を運営する町都市農村交流協会の三木純一理事長は「甘楽ならではの料理。古里の味を堪能してほしい」と薦める。

甘楽ふるさと館(甘楽町)
【メモ】10人以上の団体客向けに提供しており、要予約。☎0274-74-2660

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