世界的指揮者・小澤征爾さん死去 東日本大震災の被災地岩手県に心を寄せる 自身のアカデミーに中高生招待し音楽通じた交流深める

「世界のオザワ」と評された指揮者の小澤征爾さんが6日、都内の自宅で心不全ため亡くなりました。88歳でした。小澤さんは2002年と2005年に岩手県を訪ねているほか、県内の中高生との音楽を通じた交流もありました。

小澤さんはボストン交響楽団やウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めるなど、世界的に有名なオーケストラで長年活躍し、「世界のオザワ」と評されました。小澤さんは1935年に旧満州(中国東北部)で生まれました。所属事務所によりますと、葬儀は近親者のみで執り行われ、後日、お別れの会を検討しているということです。

小澤さんは2002年と2005年に岩手県を訪ね、各地を回るコンサートキャラバンを行いました。2011年の東日本大震災以降、被災地となった岩手に心を寄せていて、2013年には自身が主催する室内楽のアカデミーを見学するプログラムに、盛岡市と宮古市の中高生を招待し、音楽を通じて交流を深めました。

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