岡山空港に観光案内タッチパネル 多言語対応、ロボットとロビーに

インバウンド需要の回復を受け、岡山桃太郎空港に設置された多言語対応のタッチパネルと小型ロボット

 岡山桃太郎空港(岡山市北区日応寺)のロビーに、空港施設や観光・交通情報を案内する5カ国語対応のタッチパネルと小型ロボットが登場した。新型コロナウイルス禍からの需要回復が著しいインバウンド(訪日客)の利便性向上と業務効率化を進めようと、空港ビルを管理する第三セクター・岡山空港ターミナルが設置した。タッチパネルはフロア図や空港発着のバス路線などを紹介。ロボットは職員が遠隔操作して会話でサポートする。

 空港ターミナルによると、同種のタッチパネルとロボットの導入は羽田空港(東京)に次いで国内2例目という。タッチパネル(縦43センチ、横65センチ)は日本語、英語、韓国語、中国語の簡体字と繁体字に対応し「飛行機に乗る」「レストラン/ショップ」「バス/乗合タクシー」といった26項目を案内。手荷物の預かりや保安検査といった搭乗の流れをはじめ、岡山県の観光サイトや岡山市内の案内所の情報を調べられる。

 ロボットはタッチパネルの使い方が分からない場合やその他の問い合わせに応じる。頭部にカメラを搭載し、職員が事務室から操作。頭や手を動かしながら質問に答える。

 岡山桃太郎空港発着の国際定期4路線(上海、香港、ソウル、台北)のうちソウル、台北線の搭乗率は新型コロナ禍前を上回る好調ぶり。空港ターミナルはインバウンド対応の業務増加を踏まえて今月5日、1階の総合案内所にタッチパネルとロボットを設置した。

 空港ターミナルは「回復が顕著な国際線の利用客に空港の利便性をアピールし、『また岡山を訪れたい』と思われるようにしたい」とする。

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