ノロ集団感染、今年3例目 有田市の保育所で44人

和歌山県有田市の保育所で、44人の園児が下痢やおう吐の症状を訴え、湯浅保健所が、ノロウイルスの集団感染と判断し、対策を指導しています。

和歌山県・健康推進課によりますと、ノロウイルス集団感染が発生したのは、有田市宮原町の宮原保育所で、今月(2月)7日に「複数の園児がおう吐や下痢の症状を呈している」と湯浅保健所に連絡があり、調査した結果、先月19日からきのう8日までに、44人の園児が症状を訴えていることがわかりました。

県環境衛生研究センターで症状のある人のうち、2人の便を検査したところ、いずれの検体からもノロウイルスが検出され、湯浅保健所は、ノロウイルスの集団感染と判断し、施設内の消毒と二次感染予防を指導しました。

感染した44人は、いずれも入院しておらず、快方に向かっているということです。

今年(2024年)県内で発生したノロウイルスの集団感染は3例目で、県・健康推進課では、「去年の同じ時期の1例に対して発生回数が多い。発生件数が増えている」として注意を呼びかけています。

また、県・健康対策課は、ノロウイルスについて、「1年を通じて発生し、ほとんどが経口感染。感染者の便やおう吐物などが感染源で、これらに汚染された物や食品類に触れたり食べたりすることで感染する」とした上で、対策として、「石けんを十分に泡立てて、丁寧に手や指を洗うことや、次亜塩素酸ナトリウムによる家具や食器などの消毒、食品の十分な加熱を行うことで、感染を予防してほしい」と呼びかけています。

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