「膨大なセリフがある作品では…」俳優・内博貴が身に付けた“セリフ記憶術”とは?

山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。2月5日(月)の放送は、俳優の内博貴(うち・ひろき)さんをゲストに迎えお送りしました。

(左から)パーソナリティの山崎怜奈、内博貴さん

◆人生3回目の太宰治役

2月9日(金)から始まる舞台「日本昔ばなし 太宰治 原作『お伽草紙』より 舞台版『舌切雀』」に出演する内さん。「お伽草紙」とは、太宰治が戦時中に書き上げた民話集で、「舌切雀」はそのなかに収められた物語の1つですが、内さんはこの話の存在をまったく知らなかったと言い、「台本ができあがって“こういう物語を太宰さんが書いていたんだ”と、そこで初めて知りました」と話します。

今回の舞台では、太宰の物語に明治後期・現代のエッセンスを加味した内容になっていますが、「『舌切雀』のお話自体は、太宰さんの人生をそのまま描いたような作品になっているので、太宰さんの思いが詰まった作品に仕上がっています」と語ります。

また内さんは、この舞台で3回目となる太宰治役を演じます。ただ、過去に演じたのは太宰の生涯にフォーカスした作品でしたが、今作ではストーリーテラーのような役回りで「僕だけ別世界にいるみたいな感じです。とはいえ、役としては同じなので、変に難しく考えないで取り組もうと思っています」と意欲を見せます。

なお、今回の舞台は萬田久子さんや片岡鶴太郎さんなども出演しますが、物語の構成上、内さんは共演者と絡むことが一切ないため、萬田さんや片岡さんにも初日の本読み以来会っていないそうで、「7日(水)に劇場での稽古があるんですけど、そこで久々に会える感じです。こんな(舞台の作り方は)なかなかないですね。僕もまだ皆さんがどんな演技をするのかを見ていないので、ドキドキというかワクワクですし、舞台もライブ感満載で始まると思います」と話します。

最後に、リスナーから「セリフを覚えるときはどうしていますか?」との質問が。これに内さんは、「今回の舞台はセリフが比較的少ないほうですけど、膨大なセリフがある作品では、まず相手のセリフを覚えますね。そうすると会話のようで覚えやすいし、心情も知れて役作りも一緒にできる」と答えます。

さらに、基本的にセリフは現場で覚えているそうで、「現場に行くと、周りの役者さんが声を出しながらセリフを読んでいるので、それを横で聞いているんですよ。それで“(この役者さんは)こういう言い回しのお芝居をするんだな”っていうのを頭に入れて、現場で(台本を)読んで覚える。あと、家では集中できなくて読めないんですよ」と話していました。

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2月5日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年2月13日(火) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/

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