メッシやロッベンらの登場以来、現代サッカーのウィングは利き足と逆のサイドでプレーすることが多くなった。
ただそんな時代にあっても利き足と同サイドを得意としている選手もいる。今回はそんな5名の選手を見ていきたい。
クリスティアン・プリシッチ
所属クラブ:ミラン(イタリア)
ポジション:右サイド
アメリカ代表で主将を務めているクリスティアン・プリシッチ。
サッカー指導者である父の元に生まれ、自身がドルトムントへ移籍した際には父親もユース年代のコーチとしてドルトムントに所属した。
ドイツでは10代からその才能を発揮し、2019年にチェルシーへ加入。当初はプレミアでも活躍していたものの、その後の負傷もあって絶対的な主力とはならなかった。
今季からはACミランでプレーしており、ここまで6ゴール5アシストとイタリアの地で復活。右サイドでのプレーが思いのほかハマっている。
ドニエル・マレン
所属クラブ:ドルトムント(ドイツ)
ポジション:右サイド
オランダ代表のマレンは、ユース年代ではアヤックスやアーセナルでもプレーした。
2017年に加入したPSVで頭角を現し、ストライカーとして注目を集めるように。その実績を引っさげて2021年にドルトムントへ移籍した。
ただ加入当初はあまり奮わず、昨季も2月まで公式戦での得点数はわずかに1。それでもシーズン終盤に得点を量産するようになり、最終的にブンデスリーガでは9ゴールをマークした。
迎えた今季はここまでブンデスリーガで7ゴールをマークしブレイクしている。
ブレナン・ジョンソン
所属クラブ:トッテナム(イングランド)
ポジション:右サイド
ブレナン・ジョンソンはウェールズ代表の快足アタッカーだ。
父親のデイヴィッドはマンチェスター・ユナイテッドにも所属したジャマイカ代表の元サッカー選手で、自身はその父が活躍したノッティンガム・フォレストで育った。
2021年に3部リーグへのローンから復帰すると、主力としてチャンピオンシップ(2部)で活躍、クラブにとって24年ぶりのプレミア昇格に貢献した。
昨季はプレミアリーグでも8ゴールをマークして注目を集め、今季からはトッテナムへ加入している。
ドゥシャン・タディッチ
所属クラブ:フェネルバフチェ(トルコ)
ポジション:左サイド
今季からトルコの名門フェネルバフチェでプレーしているセルビア代表、ドゥシャン・タディッチ。
左サイドの職人として知られる彼は、若手時代からフローニンゲン、トゥエンテとオランダのクラブで台頭し、ウィングとしてのプレーに磨きをかけた。
2014年にサウサンプトンへ移籍しプレミアリーグでも主力として活躍したが、リーグのプレースタイルを嫌って2018年にアヤックスへ加入し、オランダへ復帰した。
アヤックスでは初年度からリーグ戦で28ゴールをマークするなどエース級の活躍を見せ、5年間で6つの国内タイトル獲得に貢献している。
サヴィオ
所属クラブ:ジローナ(スペイン)
ポジション:左サイド
リーガで快進撃を見せているジローナを牽引しているのが19歳のブラジル人ウィンガー、サヴィオだ。
2022年にアトレチコ・ミネイロからトロワへ加わった選手だがここでのプレーはなく、これまでは2シーズン続けてローンで国外のクラブでプレーしている。
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昨季加入したPSVでは出番が限られたが、スペインへ渡った今季はここまでリーガで5ゴール7アシストと左ウィングとして大ブレイク。
今や系列クラブであるマンチェスター・シティへの移籍を噂されるほどだ。