香港で勃発したメッシ問題、主催者が半額の返金を発表…ケガでの欠場は理解もその態度を指摘「敬意が欠けているように見えた」

[写真:©超ワールドサッカー]

香港での試合出場を巡って大きな騒動となってしまっているアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとインテル・マイアミ。試合の主催者である「タトラー」が返金に応じることを発表した。

メジャーリーグ・サッカー(MLS)のシーズン開幕前にアジアでのプレシーズンツアーを行っていたインテル・マイアミ。サウジアラビアではアル・ヒラルとアル・ナスル、そして香港選抜、ヴィッセル神戸と対戦した。

このツアーの目玉はメッシをはじめ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス、元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツ、スペイン代表DFジョルディ・アルバの元バルセロナ勢。しかし、メッシとスアレスは4日に行われた香港選抜との試合でプレーせず。これが大きな問題となっていた。

さらに、2人は7日に行われた神戸戦でプレー。これがさらに香港側の怒りを買い、騒動がさらに拡大化。政府を巻き込んだ問題となっていた。

そんな中、主催者の「タトラー」が声明を発表。お詫びをするとともに、当初の契約通りケガであればプレーしないというものだったと説明。ただ、香港の人々へ与えた影響は大きいとし、チケット代の半額を返金することを発表した。

「2月4日(日)の香港選抜チームvsインテル・マイアミの試合を残念に思った皆様にお詫び申し上げます。我々が街の誇りになることを望み、何カ月も一生懸命取り組んできたこのイベントが、大きな心の痛みの原因となりました」

「しかし、我々も心を痛めています。我々は香港でワールドクラスのサッカーの試合を実現するために血と汗を注ぎましたが、皆さんとともにガッカリしました。インテル・マイアミは契約上、メッシ、アルバ、ブスケツ、スアレスといった主要選手全員が負傷しない限り45分間プレーすることを約束していました。しかし結局のところ、インテル・マイアミからメッシとスアレスが負傷によりプレーできないとの連絡を受けました」

「ファンはフットボールの試合やスター選手を見に来ますが、ケガはつきものです。しかし、我々を動揺させたのは、群衆に対する敬意が欠けているように見えたことでした。メッシがプレーしないことを知ったとき、我々はインテル・マイアミのオーナーと経営陣に対し、彼に立ち上がって観客と対話し、プレーできない理由を説明するよう訴えました。ただ、彼はそうしませんでした。2月7日にメッシとスアレスが日本でプレーしたという事実は、またしても平手打ちされたような気分にしました」

「当社は、当社の本拠地であり、45年以上本社を置いている香港で世界クラスのイベントを開催するために、数百万ドルと数カ月の労力を投資してきました。我々の願いは、香港がいかに重要でエキサイティングな街であるかを世界に思い出させる政府の取り組みを支援する象徴的な瞬間を作り出すことでした。我々、そしてピッチでメッシを見るためにチケットを買った全ての人たちのその夢は今日壊れました」

「我々はこの問題を解決するために政府と協議してきました。我々はまた、消費者評議会にも協議に参加するよう招待しました。我々は主催者としての責任を逃れることはできません。そのため、タトラー・アジアは公式ルートから試合当日のチケットを購入した全ての人に50%の払い戻しを提供します。返金手続きの詳細につきましては、3月中旬までに別途ご案内させていただきます」

「これは、損失の大きさと、企業として現在直面している負担を示しています。我々は、チケットを購入した全ての人々と全ての関係者に対して透明性を保つという取り組みからこれを行っています。改めて、深くお詫び申し上げます」

インテル・マイアミに関しては、日本では試合こそ出場したものの予定の大幅な変更がなされていたこともある。試合前日の記者会見には、デイビッド・ベッカム共同オーナーや4選手、ヘラルド・マルティーノ監督らが参加予定だったが、実際に登壇したのはメッシ1人のみ。さらに、内容も大幅に変更されていた。試合にこそ出場したが、色々な問題もあったことは事実の様子。インテル・マイアミが今後もアジアに来ることがあるのか、主催者側は慎重な姿勢を取る可能性がありそうだ。。

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