【映画】本屋大賞受賞の傑作小説待望の映画化!『52ヘルツのクジラたち』

こんにちは!リビングふくおか・北九州Web地域特派員のゆーれんママです!今回は2024年3月1日(金)より全国ロードショーにて公開となる映画『52ヘルツのクジラたち』(配給: ギャガ )の試写を観させていただきました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

2021年の本屋大賞を受賞し、すでに80万部を売り上げる圧巻の傑作ベストセラー小説「52ヘルツのクジラたち」が遂に映画化されると知ったときは、テンション爆上がりしました~!

著者の町田そのこさん♪

原作「52ヘルツのクジラたち」(中央公論新社)は、町田そのこさんの作品です。実は町田さんは、ここ福岡県出身・在住の方なんです!私と生まれ年が1年違いという、勝手な親近感を抱きつつ(笑)調べさせていただきましたら、高校時代から小説や演劇部の台本を書いていたそうです。その後進学や結婚で書くことからは離れていましたが、28歳で再び小説家を志した後、大人気作家となりました。

52ヘルツのクジラとは?

ご存知の方も多いと思いますが、原作に出てくる「52ヘルツのクジラ」は、他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一 頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに、何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている――。

ストーリー

傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家へと移り住んできた貴瑚は、虐待され、声を出せなくなった「ムシ」と呼ばれる少年と出会う。かつて自分も、家族に虐待され、搾取されてきた彼女は、少年を見過ごすことが出来ず、一緒に暮らし始める。やがて、夢も未来もなかった少年に、たった一つの“願い”が芽生える。その願いをかなえることを決心した貴瑚は、自身の声なきSOSを聴き取り救い出してくれた、今はもう会えない安吾とのかけがえのない日々に想いを馳せ、あの時、聴けなかった声を聴くために、もう一度立ち上がる—。

豪華キャスト!

主演・杉咲花(すぎさき・はな)が演じるのは、自分の人生を家族に搾取されてきた女性・三島貴瑚(みしま・きこ)。そしてメガホンを取るのは、『八日目の蝉』『銀河鉄道の父』の名匠・成島出(なるしま・いずる)です。

熱い想いが伝わる・・・

本を読んだ時にも、町田さんが隣人に伝えたい想いや社会に対するメッセージを強く感じた作品でしたので、映画化されることによって、自分の持っていた物語に対するイメージがどのように変化するのか、もしくは膨らむのか・・・と不安と期待が入り混じっていました。映画が進んでいく中で、自分の頭の中に描いていた世界がより明確に浮き出てきて、町田さんの訴えたいことがひしひしと伝わる内容に、涙が止まらなくなりました。

『誰にも届かない声などない』という物語の中のメッセージは、愛や祈り、希望を持たずしては語ることのできない、全人類が持つべき大きなテーマだと感じます。そして誰かを救おうと感じるのはエゴで、映画と関わること自体で自分が救われ、誰もが52ヘルツのクジラなのでは?という感覚にもなりました。

本を読んだことがある方には、より濃く作者の想いを受け取り、イメージが鮮やかになっていく感覚が味わえる映画。そして初めて物語に出会う方には、愛を欲し誰にも届かない声で泣く孤独な魂たちの出会いが生む、切なる愛の物語を是非スクリーンで感じていただきたいです。

映画『52ヘルツのクジラたち』

■出演:杉咲花 志尊淳 宮沢氷魚 / 小野花梨 桑名桃李 金子大地 西野七瀬 真飛聖 / 余貴美子 / 倍賞美津子

■監督:成島出

■原作:町田そのこ「52 ヘルツのクジラたち」(中央公論新社)

■主題歌:「この長い旅の中で」Saucy Dog(A-Sketch)

■製作幹事・配給:ギャガ ■本編時間:136分

■コピーライト:©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会

映画『52ヘルツのクジラたち』公式サイト (gaga.ne.jp)

映画『 52ヘルツのクジラたち 』公式(@52hzwhale_movie)さん / X (twitter.com)

映画『52ヘルツのクジラたち』公式(@52hzwhale_movie) • Instagram写真と動画

福岡県内の上映館:TOHOシネマズららぽーと福岡、T・ジョイ博多、UCキャナルシティ13、UC福岡ももち ほか

© 株式会社サンケイリビング新聞社