地域農業けん引誓い 経営力磨き24人修了 フロンティアスクール【岩手】

伊藤校長(右)から履修証明書を受け取る修了生の代表

 2023年度「いわてアグリフロンティアスクール」の修了式は8日、盛岡市内のホテルで行われた。経営力やビジネス感覚を培った24人の修了生は、本県農業をリードする経営者や地域指導者となるべく決意を新たにした。

 スクールは、農業をけん引する先進的な農業経営者や地域リーダーなどの育成を目的に、岩手大と県、JAいわてグループでつくる協議会が運営。今年度は農業経営、6次産業化、農村地域活動の三つのプログラムに分かれて25人が受講し、大学教授や篤農家らの講師から約10カ月間学んだ。

 修了式には修了生や関係者ら約50人が出席し、代表者に履修証明書が手渡された。校長の伊藤菊一同大農学部長は「国が目標に掲げる食料自給率を達成するには英知を結集した安定的な食料生産が必要で、本県農業は食料安全保障の観点から極めて重要。社会の変化を見通した精度の高い対応が求められる時代の中、スクールで学んだ皆さんには地域のリーダーとして活躍してほしい」と農業発展への貢献に期待した。

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