災害時の暖房、煮炊きに 夏油古民家カフェkobiru 簡易ストーブWS【北上】

夏油古民家カフェkobiruが開いているロケットストーブ作りのワークショップ

 北上市和賀町岩崎の夏油古民家カフェkobiru(中村吉秋オーナー)は、簡易ロケットストーブを手作りするワークショップ(WS)を開催している。災害時の暖房、煮炊きなどに役立つストーブの製作方法を広く発信することで、地域の減災につなげるのが狙いだ。

 作るのは同カフェが開発し、夏油の「G」とロケットストーブの「rock」から名付けた「G―rock」。20リットルのペール缶にL字とT字、ストレートの煙突を組み合わせた仕様で、枯れ葉や小枝を投入して暖を取る。軽量で簡単に持ち運ぶことができ、屋内でも使用可能。庭木の処分やキャンプにも活用できる。

 少ない燃料でも効率良く燃焼し、自然エネルギーを見直す上でも注目されているロケットストーブの有用性や構造を知ってもらおうと、同カフェでは「薪(まき)ストーブ新常識ラボ―G―rock寺子屋」と銘打ったワークショップを企画。マイストーブ作り体験やランチに加え、災害時の備えやストーブの応用をアドバイスする座学も盛り込み、2023年度は昨年12月から5回日程で開催している。

 同寺子屋の第4、5回は25、26日に同カフェで開かれる。時間は午前9時30分~午後3時。参加費は1万円。申し込み、問い合わせは中村オーナー=080(5561)6660=へ。

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