【MLB】元中日ロドリゲスがブルージェイズと5年契約!総額3200万ドル

写真:ジャリエル・ロドリゲス ©︎Getty Images

日本時間2月10日、NPBの中日ドラゴンズでプレーしていたジャリエル・ロドリゲスがトロント・ブルージェイズと5年契約の総額3200万ドルで契約したことが報じられた。ブルージェイズの公式X(旧Twitter)や、カナダのスポーツ専門メディア・スポーツネットのベン・ニコルソンスミス氏ら複数の記者が報じた。

ロドリゲスは昨年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシックにキューバ代表として出場したのち、来日せず亡命。その後MLBへの移籍を目指していることが報道されていた。さらに昨年10月頃からは積極的にトライアウトに参加するなどアピールを続けていた。2週間ほど前には4年契約で契約合意の報道が出ていたが、その後は正式な発表がなく、正確な状況がわからないままだった。

ニコルソンスミス氏によると、ロドリゲスについてブルージェイズのGMロス・アトキンス氏は「多様な変化球に加え高い運動能力、そして多くの空振りを奪うことができる」と高く評価。さらに、「先発投手陣に厚みを持たせてくれる投手であり、様々な役割がこなせる」と、先発で起用する可能性が高いものの、リリーフでの起用も考えているようだ。

ブルージェイズの先発陣は現在5人中4人までは内定している。ケビン・ゴーズマン、ホセ・ベリオスクリス・バシットと菊池雄星。この4人はほぼ確定でローテーションに入るだろう。またアレック・マノアやトレバー・リチャーズといった競争相手もいる。ロドリゲスは先発ローテーション5枠目を彼らと争う形だ。ロドリゲスが先発ローテーションに入るためにはスプリングトレーニングで好投を見せる必要があるだろう。

ただロドリゲスは日本の中日でリリーフ投手として活躍しており、最優秀中継ぎ投手を受賞した経験もある。アトキンスGMとしては最悪でもリリーフ投手として起用すればロドリゲスの存在が無駄になる事はないと考えているのだろう。

またロドリゲスの大きな魅力は現在27歳という年齢である。一般的にこのレベルのロドリゲスのような投手がフリーエージェントで獲得できるような事は滅多にないしかも値段としては5年3200万ドルという、かなりMLBとしては安い金額ではある。もちろんMLBでプレイしたことがないと言うリスクはあるもののWBCでの登板ではトラッキングデータも取得されており、ある程度実力が判明しているであろう。ブルージェイズとしてはリスクを考慮しても、かなりお得な契約を結ぶことができたと考えているのではないだろうか。

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