ロシア軍、化学兵器の使用急増 1月だけで200回超=ウクライナ

[9日 ロイター] - ウクライナは9日、ロシア軍による有毒化学物質を装填(そうてん)した弾薬の使用が急増していると非難した。今年1月だけで200回以上に上るという。

ロシアはウクライナでの化学兵器の使用を否定すると同時にウクライナ軍が化学兵器を使用していると非難しているが、ウクライナ側も否定している。双方とも証拠を出しておらず、ロイターはどちらの側による使用も確認できていない。

ウクライナ軍関係者はメッセージアプリ「テレグラム」で「ロシア連邦による有毒化学物質を装填した弾薬の使用は815件記録されている。このうち2024年1月のみで229件に上る」と明かした。

これとは別に、南東部の軍事作戦を指揮するオレクサンドル・タルナフスキー氏はテレグラムで、ロシア軍が化学物質を装填した弾薬を無人機(ドローン)で運んでいると指摘。8日にはクロロピクリンという化学物質が使用されたとした。

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