バスケ女子、地元ハンガリーに敗れパリ五輪切符はお預け。全チーム1勝1敗で並び、決着は最終カナダ戦へ<DUNKSHOOT>

現地時間2月9日、ハンガリーのショプロンにて「FIBA女子オリンピック世界最終予選(WOQT)」第2戦が行なわれ、世界ランキング9位の日本は同19位のハンガリーに75-81で敗戦。この試合でのパリ五輪出場権獲得とはならなかった。

4か国にそれぞれ4チームが集い、各会場の上位3チームがパリ五輪出場権を手にできる最終予選。(※五輪開催国のフランスと22年W杯優勝のアメリカはすでに出場権獲得済み。フランスがいる中国会場とアメリカがいるベルギー会場は両チームを除く上位2チームが出場権を得る)

日本は8日の初戦で世界ランキング4位のスペインを下すと、迎えたこの日も立ち上がりから9-0と絶好のスタート。第1クォーターを22-13と9点リードで終える。

第2クォーターには林咲希の連続3ポイントで13点差をつけるが、中盤以降は相手にリバウンドからセカンドチャンスを許し、試合は接戦に。攻撃でも外からの当たりが途絶え、32-32の同点で折り返す。
後半も互いにリードチェンジを繰り返す手に汗握る攻防が続くなか、日本は5点ビハインドで迎えた第4クォーター頭から7-0のランで逆転に成功。その後も山本麻衣や宮崎早織らガード陣を中心に粘りの戦いを見せたが、73-73と同点の残り2分過ぎから2-8と競り負け万事休す。試合終了直後、相手ベンチと応援団は歓喜に沸いた。

日本は宮崎と山本のバックコート陣がそれぞれ15得点、6アシストとチームを牽引。髙田真希が14得点、林が11得点、赤穂ひまわりが10得点、5リバウンドと先発5人が2桁得点をあげたが、ベンチ陣は計10得点と不発。生命線の3ポイントは15本(成功率37.5%)を決めた前戦から9本(成功率32.1%)へと下がり、リバウンドでも相手の43本に対して23本と後手に回った。

この結果を受け、日本をはじめハンガリー、スペイン、カナダがいずれも1勝1敗で並ぶ団子状態に。上位3チームが手にするパリ五輪出場権は、11日の最終戦で決することとなった。最終第3戦、日本は世界ランキング5位の強豪カナダと対戦する。

構成●ダンクシュート編集部

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