「能登半島地震」発生から1ヵ月が経過…被災者が語る「被災地の今と未来」

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。2月3日(土)の放送では、能登半島地震発生から約1ヵ月が経過した「被災地の今と未来」について取り上げました。

※写真はイメージです

能登半島地震発生から1ヵ月が過ぎ、亡くなった方は240人に(2月1日(木)時点)。避難生活をしている方は1万4,000人を超えており、このうち1万人近くが今も体育館などの1次避難所に身を寄せています。

今回「被災地の今と未来」についてお話を伺ったのは、能登半島でお酒のジン「のとジン」を販売している、石川県・珠洲市(すずし)在住の松田行正(まつだ・ゆきまさ)さんです。

最初に地震が発生したときの様子について、「かなりの揺れがきて“(家が)ひっくり返されるんじゃないか”と思いました。見ていると、次々と家が倒壊していく様子が目の前に広がって(家屋が)倒れるたびに土煙があがり、“とんでもないことが起こってしまった”“この世の終わりかな”という気持ちになるぐらいの光景でした」と振り返ります。

現在の珠洲市は、1.5次避難、2次避難が進んでいますが、避難が進むにつれて街から人が少なくなっている印象があるそうです。また、家屋の調査も進んでおり、ほとんどの家屋に緑、青、赤の張り紙(建築物の被害の状況を示す紙)が貼られているとか。

被災地の支援は行き届いているのかを聞いてみると、「物資はずいぶん潤沢になってきていて、そこに仮設トイレの設置や仮設のお風呂、コインランドリーといったものが徐々に設置されているような状況です。電気工事などもどんどん進んでいて、ある程度の家屋では電気が通じるようになってきているように思います。一方で、下水管などの工事も徐々に進んでいるようですが、毎日『下水管工事に影響を与えないように、家庭からの水を流さないでほしい』というアナウンスが流れていて、(なるべく家庭トイレではなく)仮設トイレを使うことが推奨されている状況です」と話します。

松田さんは、今回の地震による家屋の倒壊や体験を通じて“能登には戻らない”という判断をする方も少なくないと感じているそうで、今後は「“いかに復興していくのか”“街を新しくしていくのか”を長期的な視点で考えていかなければならない」とも話していました。

TOKYO FMをはじめとするJFN38局では、石川県能登地方を震源とする地震で被災した皆さまを救済、支援するための「JFN募金」を受け付けています。皆さんから寄せられた募金は「JFN募金」事務局が取りまとめて全額を被災地に送り、被害に遭われた方の救済・支援活動に役立てられます。ぜひ、ご協力ください。

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2024年2月3日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)聴取期限 2024年2月11日(日・祝) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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