中島颯太、「おっパン」で心に刺さるセリフを連発する役どころに反響 「初めての連続ドラマで大地くんを演じられたことを誇りに思います」

フジテレビ系で放送中のドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」。LINEマンガで超人気の同名漫画、通称「おっパン」を実写化した本作は、原田泰造さん演じる古い価値観を持ったカタブツの“おっさん”・沖田誠が、これまでの自分の常識をどんどんアップデートしていくハートフルなホームコメディードラマです。

ここでは、誠がアップデートするきっかけとなるゲイの青年・五十嵐大地役の中島颯太さんにインタビュー。本作への思いや、最近アップデートしたことなどについてお伺いしました。SNSでは「大地のセリフが心に刺さる!」と話題になっていますが、中島さんご自身も人生で支えとなっている言葉があるそうで…。

──初めての連続ドラマ出演となりますが、反響の声は届いていますか?

「『おっパン見てるよ』ってめちゃくちゃ言っていただいています。別の現場でご一緒したスタッフさんや共演者の方にも声をかけていただくことが多いので、うれしいです。僕もドラマのことをSNSで投稿すると、ファンの皆さんが一緒に盛り上げてくださいますし、反響はすごいです。FANTASTICSのイベントとかだと何千人もの方から1日に何回も言っていただけるので、本当にうれしいですね」

──今期のフジテレビ系ドラマでは、同じFANTASTICSメンバーの八木勇征さんも「婚活1000本ノック」に出演されていますよね。

「お互いに『見たよ』とか『あそこのシーン面白かったね』と感想を言い合っています。ドラマの番宣で一緒にバラエティー番組で共演できたのも貴重でしたし、同じグループのボーカル同士でドラマに出演できていることがうれしいです。お互いに盛り上げていきたいですね」

──グループ活動をしながらのドラマ撮影は大変だった部分もあったのではないでしょうか?

「そうですね。2人ともライブツアーを控えた状態でドラマの撮影もしていたので『忙しいスケジュールの中でも頑張ろう!』って刺激し合っていました」

──作中では原田泰造さんとの共演シーンが多いと思いますが、原田さんの印象についてお聞かせください。

「『こんなにいい人いるの?』とびっくりするくらい優しい方です。ドラマの撮影前に、泰造さんと共通の知り合いの方から『泰造さんは誰からも好かれる人』と聞いていたのですが、お会いしてその意味がすぐに分かりました。誰に対しても優しくて温厚な方です」

──以前、原田さんにインタビューさせていただいた際に「中島くんとのシーンがすごく楽しかった!」とおっしゃっていました。

「本当ですか!? めっちゃうれしい!」

──原田さんとは撮影中や空き時間などでコミュニケーションは取られましたか?

「ドラマの前半は特に泰造さんと会話をラリーするようなシーンが多かったので、一緒に過ごさせていただく時間も長かったですね。特に、休憩時間はたくさんお話しました!」

──ちなみに、どんな会話で盛り上がりましたか?

「サウナとか中目黒の話です(笑)。あとは僕がお笑いが大好きなので、芸人さんの話やほかにもたわいもない話をたくさんしました」

──大地は原田さん演じる誠に多大な影響を与える役どころですが、ご自身の人生を変えるきっかけとなった人物や言葉はありますか?

「僕にとっては両親の存在が大きいです。昔から母親に言われていたのが『なるようになる、ええようになる』という言葉で。『自分が周りの人を愛することで、なるようになっていくから』と教わってきました。家族全員が大地のようにポジティブなので、今までのオーディションや受験など、人生の中の大事な場面でいつも支えになっています」

──ご家族の存在がとても大きいのですね。

「そうですね。不安な時に母親に連絡すると『どんだけポジティブなん⁉』っていうくらいポジティブな言葉が返ってくるので、いつも『こんなことで悩んでいる場合じゃないな』って思わされます」

──大地が発する言葉も、ポジティブで心に響くセリフがとても多いです。

「大地くんのセリフはパワーになる言葉ばかりですね。それぞれが好きだと思うことをみんなが偏見なく受け入れる心があればいいなと、大地を演じながら思っていました」

──まさに、本作ではすべての人の“好き”を肯定することが描かれていますが、中島さんが今一番“好き”なことは何ですか?

「音楽ですね。歌はもちろんですし、ピアノやギターも演奏します。こだわりすぎて、もはや“音オタク”になり始めていて…。ヘッドホンもたくさん買いましたし、極め付きに、普段ライブで付けているイヤモニ(楽曲制作の際に使用するイヤホン)のプライベート用まで買ってしまいました」

──すごいこだわりようですね…!

「自分で音楽を作る時に、細かい音まで聞けて作れるので重宝しています。ずっとひたすら聞いているので、完全にオタクですね(笑)」

──では、本作をきっかけに多様性や価値観について気付きはありましたか?

「自分が知らないだけで周りにはいろんな世界があること、そしてそれを心からリスペクトして愛することは素晴らしいということ。このドラマを見るのと見ていないのとでは世界が全然違いますし、人との関わり方も変わるだろうなと思います。何年後かにもう一度『おっパン』を見て、初心の気持ちを忘れないようにしたいです。そんなふうに思える作品に出合えたことと、人生で初めての連続ドラマで大地くんを演じられたことを誇りに思います」

──本作のテーマとなっている“価値観のアップデート”にちなんで、最近アップデートしたことがあれば教えてください。

「新しい芸人さんを知りました! 僕が好きな芸人さんが出演されている、ある番組にゲストとして呼んでいただいたのですが、まだ芸歴の浅い方がたくさん出演されているのを見てアップデートしました(笑)。芸人さんを見ていると、こんなふうにみんなを楽しませられて、幸せにできる人になりたいな…と思います」

──芸人さんをリスペクトされているのですね。

「めちゃくちゃリスペクトしています。真剣に漫才をされている姿を見てたくさん勇気をもらっています」

──最後に、今後の見どころをお願いします!

「ドラマの前半では、みんなの頼りになる明るい太陽のような存在だった大地くんでしたが、後半に向かって心の中の葛藤がどんどん描かれていきます。今後も『おっパン』らしく元気になる物語が続くので、最後まで安心して見ていただけるとうれしいです。そして、皆さんも一緒にアップデートできたらないいなと思います!」

第6話(2月10日放送)あらすじ

順調にアップデートを重ねていた令和の堅物おっさん・誠。しかし、ゲイの大地と砂川円(東啓介)の関係を受け入れていたが故に、思わぬ形で“アウティング”(本人の了承を得ずにその人の性的指向などを公表)してしまう。そんな中、誠の妻・美香(富田靖子)は同僚の前田(池津祥子)から美香のアイデア弁当がメニューに採用されたことを称賛される。美香はうれしく家族に報告したかったのだが、誠や娘の萌(大原梓)はそんな美香の気持ちに気付かなかった。つい不満を吐露してしまう美香に、誠はこれまで美香が支えてくれていたことにハッと気付く。誠は萌や息子の翔(城桧吏)も巻き込み、ある作戦を決行することに。

【プロフィール】

中島颯太(なかじま そうた)
1999年8月18日生まれ。大阪府出身。FANTASTICSのメンバー。2022年「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日系)の“あざと連ドラ第4弾”に出演し、演技の幅を広げ、「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(フジテレビ系)で連続ドラマ初出演を果たす。2月11日(日)からFANTASTICS LIVE TOUR 2024 “INTERSTELLATIC FANTASTIC”が開催予定。

【番組情報】

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」
フジテレビ系
土曜 午後11:40~深夜0:35

取材・文/M(フジテレビ担当) 撮影/尾崎篤志 ヘアメーク/島田聖香(Luana) スタイリスト/平松正啓(Y’s C)

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