「和牛甲子園」出品の常陸牛 水戸農高生が販売 茨城・京成百貨店 12日まで

和牛甲子園に出品した常陸牛の試食を勧める県立水戸農高の生徒たち=水戸市泉町の京成百貨店

語呂合わせで「肉(29)の日」とされる9日、茨城県立水戸農高の生徒が、同県水戸市泉町の京成百貨店の精肉店「柿安」で、1月の全国大会「和牛甲子園」(JA全農主催)に出品した常陸牛の特別販売を開始した。畜産部牛班の生徒が店頭で客に試食を勧め、販売を行った。12日まで実施する。

和牛甲子園は、和牛を飼育する全国の農業系高が参加。第7回大会が先月18、19日に都内で開催された。同高は初めて肉質を評価する「枝肉評価部門」に、約30カ月間飼育してきた和牛2頭「芹橙昴(せりじゅうごう)」「藤花美(ふじはなみ)」を出品した。入賞こそかなわなかったが、2頭とも最高級A5ランクの「常陸牛」と認定された。

店頭では、さしの入り方が最高ランクとなった「芹橙昴」のすき焼きやしゃぶしゃぶ、ステーキ用の肉が販売された。

「愛情を込めて育てた」と、同高畜産科3年、阿久津奈那さん(17)。同、友部綺咲さん(18)は「購入してもらえてうれしい」と話した。日立市の会社員、小野桂子さん(53)は「ランクが高くびっくりした」と、すき焼き用の肉を手に取っていた。

藤花美の肉は、常陸大宮市内の商店「そうざい男しゃく」でも販売されている。

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