高速バス「富山-金沢」3月15日廃止 富山地鉄、利用者減少や運転手不足

 富山地方鉄道(富山市桜町)は9日、高速バスの富山-金沢線を3月15日で廃止すると発表した。慢性的な運転手不足や新型コロナウイルスに伴う利用者の減少に加え、4月に始まる運転手の労働規制の強化に対応するため。

 富山-金沢線は、富山駅前と兼六園下を結ぶ路線。1日14往復を北鉄金沢バス(金沢市)と共同運行している。新型コロナによる生活様式の変化などで、近年は利用者が大幅に減少している。

 運転手の労働環境改善を目的とした規制強化も控え、富山地鉄は運行の見直しを検討。ほかの生活路線を維持するためにも、鉄道など代替の交通手段が充実している富山-金沢線を廃止することにした。

 同社は2月、高速バスの富山-東京線について、一部を運休する。運転手不足に加え、インフルエンザの感染などにより運転手の確保が困難なため。

 期間は2月13~29日の週末や祝日を除く計10日間。各日とも、午前6時富山発と午後10時25分東京(新宿)発の2便を運休する。予約していた人に連絡し、手数料なしで払い戻す。

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