「誰かが怒るわけでもなく、言うわけでもなく...」セットプレーでかさんだ失点、内田篤人が着目したのは?「僕の中では寂しかった」

全5試合で計8失点。ベスト8止まりだったアジアカップで、日本代表はクリーンシートが“ゼロ”。すべての試合でゴールを割られた。

とりわけセットプレーの守備で脆さを露呈。CK、FK、ロングスロー、PKで被弾。8つの失点のうち、実に5つがセットプレーからだった。

『DAZN』が配信する「内田篤人のFOOTBALL TIME」で、日本の失点シーンを振り返りながら、MCを務める内田氏も「こんなにセットプレーで失点したっけ? っていうぐらいしていますね」と改めて驚く。

「背の大きい選手を並べればいいっていうもんでもないですからね、セットプレーは。難しいもので」と語りつつ、内田氏はまた違った視点で持論を展開する。

「失点したあとの、選手の感じが静かだなと思った。なんかこう...誰かが怒るわけでもなく、言うわけでもなく、そのままボールを持って、センターサークルに向かう、みたいなのが、ちょっと僕の中では寂しかったかなぁ」

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淡々とやることを批判しているわけではない。「僕、淡々とやるタイプでしたから」と内田氏も自身の現役時代を振り返る。ただ、雰囲気を盛り上げるような選手の存在について「チームとして何人かいなきゃいけない」との考えもある。

ゲスト出演した安田理大氏が「わざとでもいいから、オーバーアクションで(両手を振り上げる仕草で)こうやってみて、ボールをバッと取りに行って、いくぞ! みたいなのをやってみたりとか」と言えば、内田氏も「演技でもいいんだよね」と同調する。

1-2で敗れた準々決勝のイラン戦後に、冨安健洋は「ピッチ上での振る舞いも含めて、もっとやらないといけないし、戦わないといけない。そこの熱量はちょっと、今日の試合の後半は特に感じることはできなかった。僕も含めてですけど」とコメント。どんな状況でも“喝”を入れられる選手が、今の森保ジャパンには必要なのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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