「カマダは本当に役に立たないのか」鎌田大地の5戦連続出番なしを伊大手紙を疑問視「危機にあるラツィオで出場機会を得られていない」

公式戦5試合連続で出場機会がまったくなかった。この状況は、鎌田大地にふさわしいのだろうか。

2024年初戦、1月7日に行われたセリエA第19節のウディネーゼ戦で、鎌田はラツィオのスタメンに名を連ねた。だが、ハーフタイムに交代を命じられる。すると、これを最後にマウリツィオ・サッリ監督から名前を呼ばれなくなった。

コッパ・イタリア準々決勝のローマダービー、スーペルコッパ準決勝のインテル戦、そしてセリエAの直近3試合と、鎌田は5試合続けてベンチからチームを見守るだけにとどまっている。

チームが絶好調で割って入ることができない――というわけではない。コッパ準々決勝や格下レッチェとの試合では勝利したラツィオだが、スーペルコッパではインテルに0-3で完敗。リーグ前節もアタランタに圧倒され、1-3で敗れている。

ポジション争いのライバルである司令塔ルイス・アルベルトも、決して本来の出来にない。不調続きで批判の声が高まり、先発落ちの可能性が報じられている。しかし、サッリ監督が代役に考えているのはマティアス・ベシーノのようだ。

この状況に、『Gazztta dello Sport』紙は2月9日、「忘れられたカマダ」と題した記事で、鎌田の今シーズンを振り返り、「危機にあるラツィオでも出場機会を見つけられていない」と報じた。

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同紙記者は「フリーで彼を獲得したのは、おそらく戦術的な誤解によるものだろう」と指摘。当初、昨季限りで退団したセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの代役として加入した鎌田だが、攻守両面にわたってオールラウンドに活躍したセルビア代表MFとはタイプが違うとの見解を示している。

そのうえで、「ルイス・アルベルトも苦しんでいる今でも、彼は再活用されていない。サッリが試していく中で、彼に役割は与えられなかった」と締めくくった。

「だが、ラツィオでのシーズンがすでに過去のものになったなどあり得るのか。本当に、サッリのチームにカマダはまったく役立たないのだろうか」

大幅なメンバー入れ替えやサッリのシーズン後の進退も騒がれているラツィオ。鎌田は夏までどのような日々を過ごすことになるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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