ANAグループ「エアージャパン」の機内食に「めで鯛茶漬け」 島根県産が選ばれた理由は「高級感」「満足感」「ネーミング」

ANAグループの新ブランド「エアージャパン」が、9日、就航しました。
"ハイブリッドエアライン"として注目を集める国際線ですが、この機内食に、島根県産の鯛を使ったお茶漬けが採用されました。

9日、就航したANAグループの新ブランド「AirJapan」。成田空港から、東南アジアを中心に展開する国際線です。

エアージャパン 経営企画部・総務部 渡部瞳さん
「主なターゲットはインバウンド、かつ、エリアも東南アジアです。LCCではないです。"ハイブリッドエアライン"と言っています。フルサービスキャリアの高品質の部分を保ったまま、リーズナブルな価格を提供するところに会社としての目的があります」

そんなコンセプトのもと、9日、AirJapanの最初の路線として、成田ーバンコク線が就航しました。

そして、その機内食に選ばれたのが、島根県産の鯛を使ったお茶漬け、その名も、「めで鯛茶漬け」です。

このお茶漬けを製造しているのは、出雲市の会社、日本海です。

日本海 加田義憲 代表取締役
「日本の文化とか、おいしい食材を海外の人に味わっていただけるということは、すごく嬉しいです」

新ブランドの最初の路線の、最初の機内食に、なぜ、「めで鯛茶漬け」が選ばれたのでしょうか?

エアージャパン 経営企画部 青池薫さん
「島根県産のめで鯛茶漬け、ネーミングもいいです。お出しが非常においしいです。切り身も高級感もあって、満足感もあります。まして、機内でこれが食べられたら、日本人にとっても、インバウンドの方にとってもありがたいです」

機内食は、客室乗務員を中心に10か月かけてリサーチ、試食を繰り返し絞りこまれ、「日本らしさ」が伝わるメニューとして、「めで鯛茶漬け」が選ばれました。

試食をしてみると。

記者 昌子秀
「ふわふわの鯛と上品なお出汁で、とっても高級感があるお茶漬けです」

島根県内で水揚げされた鯛と、昆布だしのしょうゆ。そして、そのネーミングで、2017年の発売以来、お土産品やオンラインで、年間8千食が売れる人気商品です。

日本海 加田義憲 代表取締役
「日本は古来から、鯛を"めでたい"と言ったり、そういったところとかけて、よりおいしく召し上がっていただけるようにと思って商品名をつけました」

AirJapanは、2月22日には、成田ーソウル線を就航するなど、今後、アジアを中心に路線を拡大する方向とのこと。

エアージャパン 経営企画部・総務部 渡部瞳さん
「日本海の島々と青い海と、そういったところは、アジア人はリピート率が高いです。めで鯛茶漬けをきっかけに、企業の方と一緒に観光地としても作り上げたりとか、いい循環ができていったらと思います」

機内食として、島根の味を楽しんでもらうだけでなく、「めで鯛茶漬け」を通して、島根の魅力発信、インバウンド客増加への期待も高まります。

© 株式会社山陰放送